いよいよ涼太くんと遊ぶ日になった。
終業式が終わり、教室で荷物の整理をしていると。
「駿太〜」と呼ぶ声がする。振り向くと涼太くんが、教室まで来てくれていた。
涼太「駿太〜遅いよー、下駄箱で待ってたんやけど!なかなか降りてこないから、忘れて先に帰ったんじゃないかと思ったし〜」
僕「ごめん!先生に捕まってて、準備遅れたー」
涼太「駿太がおったから安心したよー!お腹空いたし、コンビニ寄って家に行こう!」
涼太くんと学校を出る。歩いている時に、涼太くんはめっちゃ肩組んでくるし!
結構距離近いし、楽しそうにニコニコ笑ってるし!
僕「あー、かわいい、何かドキドキするー」と心の中で思っていた。
正直、顔に出てないかな?って心配だった。
そしてコンビニで買い物を終え、涼太くんの家に着いた。
涼太「ここが俺の家だよー!今誰もいないから上がって!」
僕「ってか、涼太の家って学校からめっちゃ近くない?めっちゃギリギリまで寝ていられるやん!しかも家めっちゃデカいし!」
涼太「そうなんよねー!徒歩5分くらいかな?家は普通だよ!っでも親が医者だからね!」
僕「親が医者なんだ?すごいね!っでも涼太って調理科だよね?」
涼太「そうなんよね!親に料理の仕事がしたいって言ったら、猛反対されたんだよねー。俺の兄ちゃんは、今医大生やしね!」
僕「なかなかのハイスペックな、一家なんやね!医者にはならないの?」
涼太「小さい頃におじいちゃんがレストランで働いていてさ!その時のおじいちゃんの料理作ってる姿が、めっちゃカッコよくてさ!よくおじいちゃん家に遊びに行って、料理の作り方とか教わってたんだよね!将来、おじいちゃんみたいな、カッコいいコックさんになるのが夢なんだー!」
僕「何か、めっちゃ素敵な話なんだけど!もし涼太の夢が叶ったら!絶対にご飯食べに行くね!」
涼太「おっ!俺も絶対、駿太に食べに来て欲しいなって思ってたから!夢叶えるよ!叶ったら、駿太をお客さん第一号で招待するね!」
僕「ありがとう!約束だからね!」
涼太くんの素敵な一面が見れ、話をしていくとドンドン好きって気持ちが強くなっていた。
友達としての好きが、1人の男性として"好き"に気持ちが変化していた。