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さよならの向こう側には【涙の受験編、前編】22〜25
 長編編集部φ(..)  - 07/6/25(月) 16:50 -
次の日ヒカルと湖の周りをドライブした。
天気も良いし今日も暑い。以前ヒカルと登った山とは別の山にバイクで登る。山の頂上には有名なホテルがある小高い山だ。山の中腹でバイクを下り、買ってきたドリンクで喉を潤す。
ここからの眺めも良い。正面には雪一つない夏の富士が見える。
光「気持ちいいな。ずっとこの季節ならいいよな」
俺「違う季節があるから今がいいんじゃないの?暑いだけだと人間怠惰になっちゃうらしいよ?」
光「いろんな季節があっても俺みたいな怠惰な人間だっているんだからどっちでも同じだろ」
ヒカルらしい理論だ。
光「ここで見ている景色がずっと続く方がやっぱりいいよ」
俺「じゃ来年の夏もまた一緒にここに来ようか?」
光「そうだな。おまえと一緒にここにいるって事がいいな」
来年もヒカルといたいって俺も心の中で考える。
俺「来年の夏って受験とかで色々忙しいだろうね。でもヒカルとの時間はちゃんと作るから」
光「そうだったよな。あんまり無理すんなよ」
俺「うん。でも大丈夫だから」
ふと、いつか聞いてみようと前から考えていた事を初めて聞いてみる気になった。
俺「ヒカルは卒業したらどうするの?」
漠然と考えていた事、気になっていた事ではあるが、答えを聞いても明るい気分になるとは思えなかったから聞かないでいた事だ。
光「どうだろな。あまり考えてないけど専門学校かな」
俺「そっかぁ」
しばらく無言になる。
卒業すればお互い別々の道を進むとか、そうなったらなかなか会えなくなるんじゃないかとか、敢えて口にしても仕方がないから今まで黙っていた。
ヒカルも無言でいたので、俺と同じ事を考えているのかも知れないと思った。
光「それにしてもいい感じに黒くなったぜ?」
景色を見ながら考えていたが、急に俺を見て言った。
俺「ヒカルも似合ってるよ。てか似合いすぎ」
毎日鏡を見てても自分の色は気付かないが、ヒカルを見ればどれだけ変化したかが分かる。黒過ぎずちょうど良い小麦色。ベランダ焼けでこんなに焼けるとは知らなかった。
光「ってことはいい具合に競パン跡がついてるんだろうな。見せてみろよ」
俺「こんなトコで見せられるわけないじゃん」
光「つまんねぇな。じゃあさ、週末に俺ン家に来いよ。親がいないから泊まれば良いし。たっぷり見て確かめてやるからさ」
俺「いいの?行く行く!」
以前の鏡の前の事が思い出される。ワクワクするような、怖いような、密かに想像していた。

この後まっすぐ家に帰った。
今日は俺の家族もみんな揃っていて、みんなで夕飯を食べてから部屋に戻る。明日はヒカルも帰る日だ。2人でベッドの上でゴロゴロしながら過ごす。
光「家族がいるとエッチもできないよな」
俺「仕方ないよね。でもウチで最後の日なのにチョイ寂しいね」
そう言えば、ここに来てからそれほどエッチをしていなかった。
光「週末すぐに会えるだろ?夏休み最後だし楽しんじゃおうな」
そう言って抱きしめてゆっくり寝る。
『ヒカルが横にいるのが当たり前になってしまっていたのでちょっと明日からは寂しいかな。でも週末になればすぐ会えるし、学校が始まればまた毎日会える』
『学校が始まると、まずカズヤか…。どうなることか』
『コウはあれっきり何もない。イタズラだったのかもな』
『考えてみると俺の周りにはいろんなことが起こっていたんだ。男が好きな俺であってもまさかこれだけのことがあったなんて思うと素直に楽しい気持ちになれない……普通の友達で良い場合もある』
そんな事を考えながらヒカルにすがりつき、最後の夜をのんびり過ごしていた。

次の日ヒカルは帰っていったが、すぐに週末がやってきて逆に俺がヒカルの家に行く事になる。
とりあえずメールのやりとりをして、ジンの家で待ち合わせする事になった。
ジンの家に着くとすぐにヒカルもやってきた。3人で会うのは久々だ。
仁「おまえらなんでそんなに黒いの?」
光「焼いたからに決まってるだろ」
いつもの無表情での発言。チラっとヒカルの顔を見る。目が合ったが隠す様子はないようだ。
光「シュウの家に遊びに行ってたんだよ。一緒に焼いてたからさ」
仁「いいなおまえらは。俺なんてバイトや家の手伝いで明けくれてたよ。おかげで宿題に追われてる。おまえもうやったの?」
光「ああ、補習の間にほとんどやり終わった」
仁「なんだよ。おまえの話を聞いて安心しようと思ってたのに!」
光「ヒヒっ、残念だったな。まぁ3日くらいあるわけだし頑張れよ、ニヒヒっ」
そう言ってヒカルはトイレに行った。
仁「ヒカルは変わったんじゃないか?おまえの影響だよな、きっと」
そう言われて悪い気はしないが、詮索されているみたいで少しだけ不安になる。
俺「俺って事じゃないでしょ。ただ確かに知り合った時は怖かったけど、最近はなんだか丸くなってきてるよね」
仁「全くだよ。でもいいさ。今のヒカルは見ていても明るいしな。なんだか知らないけど目標があるのか楽しそうだし」
ジンが思うならよっぽどなんだなと思う。俺も少し嬉しくなる。
仁「アイツが夏休みの宿題やったなんて今まで聞いた事ないんだぜ」
俺「そうなの?」
仁「うん。どうかしちまったんじゃないのかな。もちろんおまえも終わってるんだろ?」
俺は答えず笑顔だけ返す。丁度ヒカルが戻ってきた。
光「どうした?」
仁「どいつもこいつも宿題終わってのんびりしてるからキレそうだったんだよ」
光「計画性がなきゃダメだろ」
仁「おまえの口から計画性とはな!日焼けしすぎて熱あるんじゃないのか?」
光「なんだよ」
俺「まぁまぁ、仕方ないから少し手伝おうか」
仁「おっ、マジ?」
光「ったく。よく覚えておけよ。高くつくからな」
みんなで手分けをして和気あいあい進めていった。
しばらくして2人を見ると、丁度ヒカルがジンに数学を教えているところの様だ。
仁「なるほど!おまえ頭いいな」
光「見直したろ」
仁「熱病にかかってた方がいいかもな」
ヒカルに頭を度憑かれて痛そうにしてるジンを見て笑ってしまう。
俺『この学校に入ってみんなと出会えて良かったよ。悪戯ばっかりしてるけど人間味があるし、なにより生き生きしてる』
そんな事を考えていた。

夕方まで宿題を手伝い、暗くなる前にヒカルの家に向かった。
俺「ジンは喜んでたみたいだね」
光「そうだな。今度ご馳走してもらおうぜ」
家に着く前に途中で食事をしながら話していた。

ヒカルの家に着いた。遅いお盆休みとかで確かに今日は誰もいないようだ。
ヒカルは風呂を沸かしにいき、俺だけ先に部屋に向かう。
ヒカルの部屋は前に来た時と変わったところがなく、相変わらず綺麗に片づけられている。ここで初めてしたエッチが思い出される。鏡も健在だ。
ヒカルが戻り、いつもの様に挨拶代わりって感じで抱きついてきてそのままベッドに横になった。
俺「学校が始まるとしばらくはこんな感じでゆっくりできないね」
光「そうだな。だから今日はできる事を思い切りしちゃおうぜ」
ニヤニヤ笑って言う。
俺「またなんか考えてるの?」
光「後のお楽しみ〜」
心配になるが、今はしばらくそのまま抱きしめられていると、腹もいっぱいになり徐々に眠くなる。ヒカルもウトウトしてる様だ。ちょっと悪戯したくなり鼻を摘んでみる。
光「う〜ん、早く風呂入ろうぜ」
何とか身体を起こし、すぐに2人で風呂に入ってからそのまま部屋に戻った。
ドリンクを飲み水分補給をする。その間にヒカルは引き出しからなにかを取り出したようだがはっきりとはわからなかった。
光「ちょっとこっちに来いよ」
呼ばれて鏡の前に立つ。
光「風呂の中では黙ってたけど競パン跡がくっきりだな」
確かに目立つ。後ろ向きに身体を写してみると、割れ目ギリギリのところから逆三角形に白くなっていて、確実にエロさを強調している様な感じだ。
向き直りヒカルの背中に手を回した。肩越しに鏡に写った身体を見ながら、俺のケツの肉を掴んで耳元で囁く。
光「イヤらしいよ。入れてくれって挑発してるみたいだな」
そう言って割れ目を指でなぞり穴に触れる。
少し声が漏れたが、その口を塞ぐ様に熱いキスをしてきた。
最初はソフトだったが、舌が入り込んで来た時点から段々と動きが激しくなり乱暴になってくる。
ヒカルの左手は腰で俺を支えているものの、右手は穴を悪戯したりケツの肉を強く鷲掴みにしたり、少しずつSへと豹変していくのが分かる様だ。
熱いキスをしていた口は俺の口から離れ、耳から首筋へといつもの様に動いていく。
俺「はぅ…」
喉仏を噛む様に吸われ、思わず頭を後ろに擡げ吐息を漏らした。それに呼応するかのようにさらに乱暴さを増し攻めてくる。
いきなりベッドに激しくつき倒された。強引に足の間に入りこみ、両手首を掴みがっちり固定し前屈みになると、乳首を大胆に攻め始める。
強く噛んだり激しく吸いまくられ、身体を捩り悶えてしまう。
俺「あぁぁ…ヒカル…や、止めろよ」
光「なに?いつも無駄口ばっかり言いやがる」
以前と同様に強引に口の中にタオルを押し込まれてしまった。
さらに腕も固定され敢えなく降参してしまう。
別に止めて欲しかったわけではなく、あまりにも激しく感じすぎたから言っただけなのにこんな姿にされてしまった。
ただその姿を見て、ヒカルは勝ち誇ったような態度を示していた。
大人しくなったのを確認して再び乳首を攻め始める。俺の身体がヒクっと動くたびにヒカルは喜び、さらに執拗に舐め捲くる。
気づくと、俺の足の間では穴の入り口を探す様にヒカルの固くなったモノが当たっているのがわかる。身体を動かすと微妙に擦れてさらにイヤらしさが増してくる。
ヒカルは徐々に身体の下へと顔を移し俺のモノへと到達した。舌の先で硬さを試す様に表面を弄ぶ。一向に咥えず、ただ舌先で全体に触れるような感じ。わざと焦らされているに違いない。咥えそうで咥えない微妙な刺激がしばらく続き、少しの快感とかなりの物足りなさを植付けられる。
しばらくしてヒカルが俺の顔を見た。
光「なに?もっと激しいのがいいのか?」
俺『…分かっているくせに』
そう思いながらも黙っている。
光「どっちだよ」
いきなり奥まで咥えてきた。思わず腰を浮かせて感じてしまう。
光「咥えて欲しいんだろ?」
仕方なく俺は頷いた。
光「正直に言わなかったからお預けだな」
そう言って俺の頭の下に枕を2つ折りにして入れ、口のタオルを引き抜かれた。新鮮な空気がカラカラの口を通る。
ヒカルは俺の胸に跨いできて、高くなった頭に強引に股間を押し付けて口の中にモノを入れてきた。
光「吐き出すなよ」
乱暴に言って前屈みになり腰を振ってくる。
頭は枕で固定されているから楽なものの、ヒカルのデカいモノが口の奥まで入り込みむせ返りそうになる。それを堪えて口から離れないように唇に力を入れると、それが気持ちいいのか段々腰を振るペースが上がってきた。前屈みから少し身体を起こし、俺の頭を両方から包み激しく動かしてきた。
光「あぁ…ヤバいくらい気持ちいいよ」
まるで人形のようにヒカルのなすがままになっていた。

引用なし

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