「想いを伝えてどうしたい?」
この時俺は巧が言った言葉の意味をあまり理解していなかった。
《暴走》
俺「俺は…巧と恋人として付き合いたい…」
今まで言い出せなかったことでも、一度線がきれれば簡単に言えてしまう…暴走とも言えるだろう…
そして俺の暴走は最悪な状況へと走ってしまうことになった。
巧「海渡の中で付き合うって何?」
俺「お互いを一番に想うこと…俺は巧に一番大切な存在に思われたい。」
巧「俺、よくわからん。
一応海渡のこと一番大切な存在って思ってきたつもりやったんやけど?」
普段無口でクールな分、巧のこの言葉は意外だった。
俺「でもそれは友達としてやん?俺は恋人として巧に想ってほしいんよ」
無理だとわかっていても、押せばいけると思って押してしまう俺の悪い癖…我に還れば後悔するだけなのに…↓↓↓
巧「俺にはそれがわからんねん!友達とか恋人とか…大切に想ってることに違いなんかあるん?」
俺「あるよ!恋人にしかできんことだって!
キスとか…セックスとか!!!」
暴走も限度を越えると一気に冷静になってしまう。
俺は…バカだ…
巧「海渡も結局は体目当てなんか…」
俺と巧の関係に最悪な日々が入ろうとしていた。