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職場体験記5
 ryo  - 08/6/24(火) 7:45 -
なんだぁ、その格好はぁと立ちどころに突っ込んだのは、体育の教師だけだった。しかも、たったそれだけ。子ども達も、騒ぎはしなかった。その不気味なまでの、平静さ。石造りのプールサイドは、滴り落ちた汗を、さぁっと砂漠のように、そして僕の突出していた欲望をさぁっと引かせた。 やはり、やりすぎたようだ。まぁ、元はと言えば水着が紛失したので、仕様がないといえばそうなのだが。敢えて言うなら僕は、少し何らかの期待をし過ぎたようだ。
ざぶんと青いプールに浸かる。馬鹿らしい。相手は、まだ小学生なのだ。確かに、僕が小学生の折は、もっと誰彼もの性器に、強い好奇心があったのだが、誰しもそうとは限らない。水中に射し込む太陽の光がきらきらと揺れて、僕の白無垢のブリーフのような水着が浮かび上がる。肉棒は上向きに収納されたまま、身動きをとれない様子。水を浴びて、その白は更に透け、えらを張った亀頭の形も、目を凝らせば難なく観賞できる。これは、普段のビキニよりずっと収縮するもんだ。そんな風に、ぼんやりと考えごとをしていたら、ふと視線を感じた。幾つもの、ねとっと絡みつくような、耳元に吐息が聞こえてきそうなそれに、僕は辺りを見回したが、そんな様子は窺えない。
「始めるぞ〜」
チャイムが鳴り、教師が笛を吹き、そちらの方に皆が集まった。

 五年生では自由形は、必修。そして、六年生になると平泳ぎも、ある程度泳げるようになるのを要求する。そんなわけで、今日はまず自由形のおさらいから、授業は始まった。いくつかの、泳げる程度で分けたコースに別れて、練習をする。先生は、苦手とする子達の面倒を見なくてはならないので、僕は一番上級の子達の監督を任せられた。と言っても、ただ一緒に泳ぐだけだが。
上級コースのメンバーは、大抵水泳クラブに通っている子だとか、運動神経の良さそうな、背が高く体格の良い子たちで、とても六年生には見えない体つきをしているので驚く。
 一通り、彼らがコツを取り戻してきたところで、教師はとんでもないことを僕に頼んできた。それは、これから習わせる平泳ぎのキックの見本を彼らの前で実演するというものだった。つまりは、プールサイド上で。
僕は、嫌がったが、教師も譲らない。中学で水泳部員なら、それくらいしてくれ。俺は、こっちを見るので手一杯だから。そんな風に、手を合わせて拝み倒された。

 プールサイドに上がると、彼ら六人はすでに上がって腕を組んで待っていた。逆光で顔はよく見えない、一体どんな顔をして待機しているのだろうと考えたら、僕の股間はどくんと鼓動した。危ない危ない。大人しくさせないと。床には一畳サイズのビート板が敷いてあり、準備万端。
「それでは、始めます」僕がそう言うと、よろしくお願いしまーす。と低い、少し含んだような声たちが返ってきた。また、鼓動する。
のろのろと、ビート板にうつぶせになり、解説をしながら、まずはゆっくりと足の動きを、段階を踏みながら、教える。彼らは中腰になり屈んでそれを見ていた。
ふと、顔を上げて振り向き、ちらっと彼らの様子を盗み見た、そうすると。彼らは全員ある一点に集中していた。それは、やはりうつ伏せで今はまだ見えない股間の部分。まさに、そこだった。あるものは、興味津々と。またあるものは、卑屈な笑いに口を歪ませながら、僕の説明なんか、耳も傾けず、ただ、キックをするたびに開いては閉じる股の、ほんの少しの隙間に凝視していた。
あぁ、やはり期待した通りの反応だった。彼らは、やはり僕のこの彼らより一回り大きい、ふてぶてしい肉棒が気になって仕方なかったのだ。あの絡みつくような、熱い視線はそれだったのだ。
彼らは、今何を考えているのだろう。見ているだけで満足ではなかろう、触ってその長さを太さを賞美したい。そして、それを弄び、あわよくばこの僕を、悶えさせたい。そうすると、僕の肉棒は急速な勢いで、その容量を増してきた。ビート板に上向きに収まったそれを擦りつける快感は、それなりのものだし、今やこれだけの注目が集まっている。勃起してはいけない勃起してはいけない。どうしよう。彼らに弱みを握られてはいけない。ああ。でも、キックを止めたら怪しまれる。葛藤が、更なる快感を生み出す。その、気がおかしくなるほどの連鎖。
「先生、どうしたんですか。息、荒いですよ」
1人の子が、僕の異変に素早く気づいた。まずい。
「い、いや大丈夫」
そのうち、彼らは先ほどまで単調だった僕の腰使いが変わったのに気づいた。
「もしかして!」
1人がニヤっと笑った。そして、僕の足元に屈みこみ、股の間から、ビート板と僕の突起との結合部分を確かめた。
「あっ」
やばい、バレた。僕は、直ぐに手を伸ばし結合部分を隠す。何とも、いやらしいポーズだ。そいつは、やっぱりと言った。「先生、勃起してる!」 途端に、歓声が六人から沸いた。え!まじでーー
「擦りつけて、立ったんだ」
「隙間から、見えましたよ。大きくなったアレが」
あぁ、どうしよう。バレてしまっている。一番恐れた事態だ。その最中にも、肉棒はぐぅんとまた一回り巨大化した。
「先生、見せてよ」
六人が、僕の顔の周りに集まった。
「立ってなんかない」
僕は、必死でしらばっくれた。
「じゃあ、見せてよ」
「くっ」
「早く、誰にも言わないから。ほら」
僕は、断固として見せないことを意思表示した。「じゃあ」
彼らは、顔を見合わせた。すると、一斉に分散し四肢を掴むと、ひっぺはがそうとしてくる。凄い力だ。流石。僕は、渾身の思いでビート板にしがみついた。
が、しかし、その努力も全く虚しく、六つの欲望の荒波にばあんと仰向けにされてしまった。

引用なし

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