ドキドキしながらも勇気を振り絞って、涼太くんの頬を叩いてみた。
意外と起きない。
本当に起きてないのかな?って思い顔を覗き込んで見ると。
急に涼太くんの目が開いた。
涼太「あー、寝てた?どうしたの?」
僕「いやっ!涼太の寝顔が可愛いなーって思って見てた。」
涼太「なんだよ!なんか、駿太の肩めっちゃ寝心地いいなー」
涼太「やべっ!塾に行く時間だ!!駿太、今日はありがとうね!また遊ぼうよ!」
僕「こちらこそありがとう!またね!」
その夜、今日の涼太くんのことを考えながら、1人でいじっていた。
夏休みも後半になってきたある日、涼太くんから連絡があった。
涼太「今度花火大会があるんだけど!一緒に行こうよ!」
僕「男2人で?」
涼太「嫌?俺は駿太と行きたいな!それと、浴衣借りて着ようぜ!」
僕「いいよ!」
花火大会当日。
涼太くんと2人で浴衣を借りに行った。
涼太「どう?俺の浴衣!似合ってる?」
僕「おっ!めっちゃ似合ってる!かっこいいやん!!浴衣をモデルの雑誌あったら載るんじゃない?」
涼太くん「マジ?嬉しいなー!ありがとう!駿太こそ、めっちゃ似合ってるやん!何かデートみたいやな!」
その言葉を聞いて、すごく嬉しかった。
涼太くんと一緒に花火を眺めてる。
その花火の光と涼太くんの横顔がカッコいい。
最高な時間を過ごせて幸せだった。
涼太「花火めっちゃ綺麗だったね!本当は彼女と見れたら、最高なんやけどなー」
僕「はいはい、男ですみませんでしたー」
涼太「嘘だって!駿太、一緒に来てくれてありがとうね!」
花火大会も終わり帰ろうとしていたが、思ったよりも人が多くて前に進めない。
すると、急に涼太くんが僕の手を握ってきた。
涼太「駿太!離れたらいけないから、俺の手しっかり握っとけよ!」
僕「彼女かっ!ありがとう!確かにこれなら大丈夫だね!」