涼太くんとは、拓馬くんとの繋がりで自然と仲良くなっていた。
部活の時はいつも3人で楽しく練習もしていた。
でも部活が終わると僕は電車通だったので、2人とは別方向に帰らないといけなかった。
でも2人は気を使ってくれてるのか、いつも駅のホームで電車が来るまで、話をして時間を潰してくれていた。
そのおかげで、毎日学校に行くのが楽しくて、この学校に来てよかったなーと思えるようになっていた。
学校が休みの時は、3人でよくご飯を食べに行ったり、カラオケに行って遊ぶような仲にまでなっていた。
そんなある日、部活終わりに涼太くんが話しかけて来た。
涼太「駿太ー!もう直ぐ夏休みに入るね!今度さ、家に遊びに来ない?家で僕の好きなアニメ見ようよー」
正直、僕はアニメに全く興味がなかった。
でも、涼太くんのことが気になってたし、涼太くんの家ってどんな感じなんだろー?って思った。
僕「来週の金曜日は終業式が、午前中で終わるからその後予定もないし、いいよー!」
涼太「やった!めっちゃ楽しみやー!駿太と2人っきりで遊びたかったからさー!」
とクシャッとした顔で言ってくる。
僕は内心、涼太くんから遊ぶ約束をされただけでもいいのに、涼太くんの嬉しそうな顔を見て、心臓が張り裂けそうだった。
最近では、ふと涼太くんのことを考えたり、夢に出てくることもあった。
そう、
僕は完全に涼太くんに恋してしまっていた。