中学卒業間際。
ぷーに彼女ができた。
相手は俺の幼馴染で、3人で遊んだりしたこともあった仲だった。
そして卒業して、俺とぷーは別々の高校に進学した。
離れたくないって思いはあったけど、それが何に対しての思いだったのかはまだわかってなかった。
ぷーはそれまでケータイは持ってなかったが、高校進学時に買ったので、よくメールするようになった。
そのたびに出る彼女の話。
切ないような、もどかしいような。
うれしそうに話すぷーに対して、俺はそっけないような返事しかできなかった。
でも、卒業してから、よく一緒に遊ぶようになった。
前は学校で会うだけで、遊んだりはしなかったが、無理やり誘ったりして映画やカラオケ、ボーリングとかいろいろした。
そんなとき見せるぷーの笑顔は、ちっとも変わらず。
無邪気さと、幼さを残していた。
遊ぶ回数を重ねるにつれ、俺も少しずつ、自分の気持ちに気付き始めた。
好きなんだ、ってこと。