一年の秋。
俺も彼女ができて、青春を満喫しだした頃。
ぷーと彼女は別れてしまった。
理由が理由だったから、ぷーはかなり凹んでた。
俺は慰めながらも、本人には悪いが実は少し嬉しかった。
幼馴染の彼女から、ぷーとのいろんな話を聞いていたから。
デートの時、少し男らしく振舞ったりすることや、以外にもキスが上手だったりとか。
俺と居るときには見せない、見られないぷーの一面。
それを見せられる人間がぷーにはいるという事実。
そして、俺はぷーが好きなんだっていう事と、ぷーは普通に女が好きなんだっていう事実。
もどかしかった。
高校3年の夏。
俺は彼女と別れた。
決めたから。ぷーに告白するってこと。
気づいた頃から、ずっと悩んでた。
今は友達だから、傍にいてくれる。
でも、告白することで、この関係が崩れることがいやだった。
気づいたことも、好きになったことも、全てに後悔した。
寝れない日がずっと続いた。
でも、決心した。
この気持ちを引きずったまま、あいつの隣にはいられない。
言わないまま、嘘の自分を演じたくない。
決心したその日に、俺はメールした。