そんなことをしているうちにNの反応は薄くなり、だんだん仲が悪くなり、次第に僕は、食べ物がのどに通らないくらい病んでしまった。
Nはただの友達なのになんで俺あいつにこだわってるんだろう…!?
もしかして俺…
このとき俺はNが好きだと思った。いや、悟った。
俺は、その後Nと仲良くなりたく、努力した。自分なりに。
Nに謝り、食事や遊びに誘い、卒業までには仲良くなった。が、昔ほどではない。やっぱり、あの事件は俺が一方的にしたことだし、またいつあぁなるか分からないから、相手も警戒心を持つようになったらしい。まぁ、当然だが。
でも、僕はNといるときが一番楽しく、Nといるときが一番落ち着き、Nといるときが一番幸せだった。
そして僕はNにアタックしようと思った。
が、それはできない。一般世間では男と男が付き合うなんてありえない。むしろ差別されルカらだ。そう、あの時悟ったのは自分が
ゲイ
であることだ。
結局そのNにはアタックしなかった。そしてNは就職、僕は専門学校、自然に連絡をとらなくなり、好きな気持ちの薄れていった。今、Nには彼女ができたらしい。
今頃あいつは元気してるのだろうか・・・。
大好きだったN…。
これが僕の切なく悲しい恋でした。