でもそんな楽しい時間も終わりだった。Sが辞める日が近づいた。
僕は決心した、次の日Sに告白しようと。この気持ちを治めるにはもうこれしかないと思った。その日にSが来るかどうかもわからないけど、今までの奇跡を信じれば、いてくれるようなそんな感じがした。居れば告白、居なければそういう運命ではなかったのだと思うことにして、出勤した。
僕はその日は朝から出勤だった、Sはというと、出勤していなかった。これで終わりかと思った。気持の整理が大変だったけど事実を認めようと思った。
仕事が終わった時、Sに会った。Sは夕方からの出勤だったようだ。ちょうど入れ替わりだから忙しくて特に話せなかった。
気持の整理はついていた、ただ最後に彼に言いたかった。
「ありがとう」って。本人には「お疲れさま」としか恥ずかしさもあって言えなかったけど、彼の荷物に「今まで幸せな日々をありがとう」って告げて帰りました。
帰り道は無駄に歩きたかった。涙が止まらなかったけど、家に帰る頃にはなんだかすっきりした気分だった。
本人に「好き」って言えなかったのは残念だったけど、心の底から本当にありがとうって思えた。人を好きになるのっていいなって思えた。
つまらない話を長々とすいませんでした。
この季節になったら思い出してしまい書いてしまいました。
読んでくれた方、自分の自己満足の話でしたが最後までありがとうございました。