結局告白が成功した和宏は毎日がバラ色!!!・・・みたいな雰囲気をだしながら生活を送っていた。俺はというとなぜか気分が乗らない。なぜだろう?
それもそのはず。俺が密かに楽しみにしていた金曜日がなくなったからだ。
きっと和宏にとってあの金曜日は、告白するまでの間だけの時間だったんだろうな・・
俺にとってはもっと特別な時間だったんだとこの時気づいた。
そして「友達」とは違う感情を抱きはじめていた。それからというもの和宏とは少しずつ距離を置くようになった。
俺はこの頃からきっと俺に会いにきてくれるんじゃないかという淡い期待をもって毎週金曜日は公園に行っていた。
来るはずもないのにね・・・・
その後卒業するまでの間和宏は付き合い続け、結局あの「二人の時間」は戻ってこなかった・・・・
高校へは俺と和宏は別々の高校へと進学した。
丁度この時期携帯が普及し始めた事もあり、お互いの連絡先だけは交換していた。
高校時代は特に絡むことはなかった。
久しぶりに会ったのは大学2年の終わりぐらいのときだった。こんなきっかけからだった。
「アドレス変えました。」
それだけかよっ!!笑
ちなみに俺は高校時代に出会った奴と付き合っていた。男です。だからもう和宏に対して恋心はなくなっていた。初恋は実らないっての本当だなって思った。
俺「登録してほしい?笑」
和「しろよっ!!!」
俺「はいよ」
和「今なにしてんの?」
俺「講義中」
和「終わったら?」
俺「デート」
男となんて言えないけどね。
和「明日は?」
俺「なんかあんの?」
和「久しぶりに会いたくなった。遊ばない?」
俺「あぁ〜、ええよ。明日終わったら連絡するわ」
こんな感じで次の日居酒屋へ。