地元の居酒屋から歩いて5分ぐらいかな?あの頃とは景色が大分変わっていた。大人になるにつれ変わるのは人だけじゃないと改めて実感した。
ちなみに今俺は一人暮してて、この時久しぶりに地元に帰りました。
途中でコンビニに寄り酒とつまみを買い込み、いざ公園へ。
和「着いた〜!!」
俺「懐かしいな〜」
二人してテンション上がりまくり!!!近所迷惑だっ!! 笑
二人で座ったのはあのブランコ!
和「うわ〜めっちゃ小さく感じるなぁ」
俺「当時も十分ちっちゃかったけどな」
和「とりあえず」
俺&和「かんぱ〜い!!」
和「ここでめっっちゃ話したよなぁ」
俺「なぁ。くだらねぇ事がなんか楽しかったよな」
和「あん時の話、結局誰にも話さなかったんだな」
俺「なんの?」
和「俺に好きな人が居ること」
俺「当たり前だろ?言いたかったけどな」
和「やっぱり?」
俺&和「笑い中・・・」
しばらくして・・
和「あん時はマジでごめんな?」
俺「別に気にしてないって」
和「それだけは謝りたくて・・・」
俺「・・・あぁ・・」
和「俺な、今まで辛いことあった時はここの事思い出しては笑えてきてさ、なんとか過ごしてきたよ」
(いっぱい悩んだりして苦しかった事もあったんだろうな・・)
俺「お前ってそんな事考えるキャラだったっけ?」
和「なんで?」
俺「だって、お前は何事もそつなくこなすっていうか、クールなトコがあって○○と付き合うまでは他の人からしたらちょっと近寄り難いってゆうか・・」
和「そうか?」
俺「あん時の女子から抜粋しましたっ!! 笑」
和「なんだよそれっ!じゃぁ拓也はどう思ってたんだよ?」
(言えるわけねぇだろ!好きだったんだから。でもここは真面目に・・)
(あれ?ちょっと今なんて言った?和宏は今昔の呼び方で・・・)
(なんだよ、いきなり名前で呼ぶなよ!)
和「あれ?そんな返答に困る事だったかな・・・」
俺「いや、あのぉ、今一瞬昔を鮮明に思い出したからさ」
和「名前で呼んだからか?」
いきなり確信を突いてきやがった。
俺「まぁな・・・」
和「拓也・・俺知ってんだよね・・」
(ちょっと待て!!俺が男と付き合ってる事か?なんでだ?)
(マジ止めてくれ〜)
和「俺が○○と付き合ってからも拓也さ・・・ここに来てただろ?」
俺「・・・・・・・・」
(そっちかよ。・・・)
(でもなんで?」
和「一緒に○○と帰ってる時にたまたま見ちゃったんだよね・・拓也がここに居たの」
俺「あぁ・・・・居たなぁ・・・」
和「そん時はたまたまだろうって思ってたんだけど、なんか気になってさ、次の週も見にきたらさ・・」
俺「居たべ?笑」
和「あぁ・・それみた時なんていうか・・」
俺「キモかったか?」
和「いや!そんな事思ってない。ただ、申し訳ない気持ちっていうか、俺を待ってくれてるのか・・とにかく整理がつかなかったんだ」
俺「でも毎週は居なかったよ?数えるぐらいしか・・」
(はい!強がりました。ほぼ毎週居たかな?さすがにテストやら大会前は居なかったけどね)
和「嘘つくなよ・・」
(バレバレでした。)
俺「・・・・」
和「・・・・ごめんな・・・・」
涙ぐむ和宏。そんな消え入りそうな声で言われ、酒も入ってる。しかも届くはずもない、会えるはずもない当時の状況が思い出されてきた。
普通、そんな光景みたら引くような状況なはずなのに和宏はこんな風に思っててくれたんだと思ったら不覚にも泣いてしまった。和宏も泣いた。
和「とにかく、あの時はごめんな」
俺は黙って頷いた。
もう少し続きます。