俺は嬉しさ余って本気で受け止めてしまった。
「おはよー。昨日はごめん。一平にそんなこと言われたら会いたくなるじゃんか〜。」
これで終わりだろ。そう確信していた。しかし
「俺を責めるな。会いたいやんか〜。」
本当にびっくりした。というか前にこういうことを本人じゃないやつが打ってからかわれたという思い出があったので俺は疑心暗鬼になっていた。だからまた返信せずに次の日にそれには触れずにメールを返した。
「明日やっと帰ってくるね。明後日は花火で俺はしあさって帰省するから、明日会えるね。」
「おう。いつ帰ってくんの?」
「まだわかんないけど三週間ぐらいかな。」
「早く帰ってきてや〜(笑)」
またこういうこと言う…俺は問い詰めた
「ねーそれ本気で言ってんの?」
「本気に決まってるやんけ。」
ここから俺の心にもスイッチが入った。本気でこんなこと言ってくれるやつ友達じゃあいなかった。マジで嬉しかった。
「本気で?じゃあ一平のこと信じるからね。早く帰ってきてって言うけど一平合宿あんじゃん。」
「あんなんすぐやん。」
「それでもみんなどうせ家に入り浸るんだし寂しくないしょ。」
「お前がいなかったら寂しいもんは寂しいんや。」
「まりこいんじゃん…。」
「まあそれはな。それとこれとは別やろ。(笑)」
わかるようでわからなかった。わかりたくなかった。
「じゃあ帰らないわー。」
「まあお前が寂しくないんやったらしょうがないけどな。」
「寂しくないわけないじゃん。だって今寂しいし。俺は一平が帰ってこいって言うならすぐにでも帰るもん!」
「なんか普通に嬉しいわ。」
俺はもうこの時覚悟を決めた。
「俺ホモじゃないけど一平のこと好きになった。たぶんずっとね。だから一平のそばにいれれば、一緒にいれるだけでそれでいい。」
「それは友達として?」
「うん…よくわからない。友達として好きって言葉じゃ足りない気がする。一平は?」
これが勝負だと思った。
「俺もまっさ〜は特別かな。俺もホモじゃないけど酔ってても普通の人にはあんなことせえへんし。」
俺は泣きそうになった。特別って言葉を今まで待ち望んできたか。男にとっての特別になることなんか普通は叶わない。でも今俺はそれを手にしてる。