き―んこ―んか―んこ―ん
ここは学校。
俺は竜也の勧めで、竜也と同じ高校に編入した。
学校ではいつも一緒、飯も移動教室も、時にはトイレだって…
学校もなれて、冬。
今日は修了式。12/24なのだ。
「ゆ―ぅ〜とぅぉ―」
帰りの時間になると、必ず変なテンションで駆け寄ってくる。
ほんと、ガキんちょだな。
「なんだよ。その変な呼び方は…。」
俺の胸の位置くらいに、竜也の顔がある。
「………なんも!にしし!」
しばらく無言で、いきなり笑う。
竜也のテンションはいつもこうだ。掴みどころがないというか…
まぁ、それが愛おしく可愛いかった。
「お前、今日俺んち寄ってくだろ?」
「んと…うん多分行く!てか、泊まる準備してきた。」
っと変なガッツポーズまで……。
「今日は、ご飯一緒に食べられるんだよね!てか、パーティーやぁ!!」クリスマスイブだからか…クルクル回って踊っている。
「うし、決まったんなら行くぞ。チャリの後ろ、また乗ってくだろう。」
こいつが、俺んちにくるときは、必ずチャリの後ろに乗っていくのだ。
「おじゃましまぁす」
竜也が慣れたように、合い鍵で鍵を開ける。
「はぃはぃ、よっこらしょっと…!」
俺はクリスマスのために買ってきた食い物や、飾り付けをテーブルへ置く。
トトトト……。
竜也が軽い足取りでこちらにくる。
『ん?なんか見つけて持ってきたか?』なんて思っていた。
俺の胸の前にきて、俺を見上げて、背伸びをして………
チュッ……
「ツッ……!!」
いきなりだった。なんも言わずのキス…
「て、てんめぇ…いきなりしたら、ビビるだろうが!!!…///」
ぜってぇ、顔赤くなってんな。
「にしし、クリスマスイブだから」
竜也はそんな、小悪魔みたいな可愛い笑い声をしていた。