僕らは中庭で昼ごはんを食べた。最初のイメージとは違って、よくしゃべる人だった。
お互いの高校生時代の話。
彼が社会人だった理由。
なぜ吹奏楽部に入ったか。
苦手な部員。
恋話。
時間はあっという間に過ぎてしまい、次の授業が始まる時間になってしまった。
一気に仲が深まった。
寝坊したのは悪かったけど…
そのお陰で彼と仲良くなれた。寝坊も全部が全部、悪いもんじゃないな…。
部活は週に三回。
その日にしか彼と夜ご飯を食べに行ったりはできなかったけど…行けるときは食べに行ったり、友達呼んで家でご飯を作って食べたりした。
彼も僕も食べることが大好き。特にカレーが大好きだというのが共通していた。
カレーのお店に行こうと彼を誘った時の彼の笑顔…
ものすごく覚えている。
その頃は、ただ仲のいい友達としか思っていなかったが、一年も経つと変わってしまった。