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初めての恋9
 りゅう  - 09/8/10(月) 12:45 -
コメントをくださったみなさんありがとうございます。
励みになります。

普通の生活に戻って一週間、僕がバイトの休みを大分もらっいる間、僕のシフトを代わりにうめてくれたバイト仲間が休みをとることになり、恩返しの意味もこめて、そいつのシフトをこなしているとバイトは結構忙しくなった。正直忙しくしていればタクヤさんのことを考えなくて済むし、なにかに集中していればあの恐怖も襲ってこなかったのでありがたかった。
そんなある日いつもよりバイトの上がりが遅く、帰宅は深夜12時を過ぎていた。
「少し眠いな」とかボーっと考えながら、家の近くの僕が借りている契約駐車場に着いた。家まではここから3分くらい住宅街ではあるが真っ暗な道が続いている。あくびをしながらバックで自分の駐車スペースに車を入れて、なにげなく前を見ると、、向かいの駐車スペースにタクヤさんの車が停まっていた。ドアが開き、タクヤさんが降りてくる。僕は、、彼の姿を見て一瞬体の力が抜けていくのを感じていた。次の瞬間、ものすごい震えが僕を襲い、呼吸は一気に苦しくなった。このままではいけないと思い僕は車を発進させて、驚いた顔をするタクヤさんを尻目に僕は逃げるよにその場を立ち去った。
運転もままならない感じになり、近くのコンビニに車を停め、とにかく体の異変が落ち着くのを待った。過呼吸になりとにかく苦しい、震えもなかなか止まらない、またなぜか鳥肌が体中にたっていた。過呼吸の対処方法は、どこかで習って知っていたので、後部座席にあるバイト先の紙袋を手にとり口にあてがう。10分程すると、呼吸は完全に整い、震えも自然と止まった。少しほっとしたが、すごい脱力感に襲われた。
コンビニで飲み物を買い口にすると同時に涙が溢れた。Hに電話をするが話し中、Kにも連絡をとってみるが、寝ているのか電話にでない。体かだるいのでとにかく家に帰りたくなった。時間は午前1時を過ぎていた。家に帰るにしても、駐車場に車を入れないといけない。一度駐車場を試しに通ってみるが、タクヤさんの車はない。僕の携帯にはタクヤさんからの連絡は一切なかった。帰ったのか?でも不安で家が近い幼なじみのSに電話してみる。幸い起きていて、少し話をしないか?と誘ってみる。Sは応じてくれて、流れで駐車場まで自転車で迎えにきてくれた。Sは最近僕の身に起きた一連の出来事など知るよしもなく、いつものように「おつかれー」と満面の笑みで僕に話しかける。僕はできるだけ普通に接する。こいつは面白いキャラで、いつも僕を笑わせてくれる。本人にしてみれば軽い近況報告のつもりかもしれないが、彼の身の回りではおかしなことが起こりまくる。彼の話を聞きながらしばしさっきの出来事を忘れる。僕の家で1時間ほど話をしていると、僕の携帯にメールが入る。Hからだろうと思いながら確認すると、タクヤさんからだった。内容は、
「さっきはせっかく待っていたのに、どういうことだ?友達と自転車二人乗りして楽しそうだな。お前の大事な友達車で轢いてやろうか?それが嫌ならちゃんと俺と向き合え」という感じだった。
一気に僕は現実に戻され、誰かに頼ろうよりももう誰も巻き込みたくないと思った。すぐに「わかった。すぐに会うから、ちょっと待ってて」と返信し、Sには急用ができたので出かける旨伝え、帰ってもらった。Sが手を振りながら彼の家方面へ自転車を走らせる姿を見届けて、「どこにいるの?」とタクヤさんにメールをすると「駐車場」との返信が入った。
駐車場に着くとタクヤさんは車の中にいて、窓を開けて「とりあえず乗ったら?」と言う。僕は応じる。
タクヤ「久しぶりだな。体は大丈夫か?さっきの態度はなんだ?」と車を走らせなが言う。
僕「体は良くなってる。さっきはいきなりの待ち伏せで驚きすぎてその場にいられなかった。今日はちゃんと話そうと思って会った。」タクヤさんはうなずく。
「別れよう?もうタクヤさんといても自分が壊れていくばっかりだ。こんなのお互いのためにならないし、もう暴力に僕は絶対に耐えられない。この前のことがあって、もう精神的に限界なんだ」と話した。不思議と冷静に僕は話せた。恐怖や震えは襲ってこない。


続きます。

引用なし

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初めての恋 りゅう 09/7/31(金) 11:22
初めての恋2 りゅう 09/7/31(金) 11:57
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