あれから一年、
「先輩は覚えてますか?一緒に語ったセンパイの部屋、
一緒にボールを追いかけた体育館、
二人愛し合った夜の公園……」
俺は高校へ入学して、バレー部に入部した。
憧れのセンパイが居る、
B年のカズキ先輩だ。
身長は俺より5a位高い180aだ。ほどよくついた筋肉と甘いマスクは校内でもかなりの人気だ。
キャプテンでもあり、頼れる存在だ。
一樹「今日から新入生が練習に加わるけど、張り切っていこう!!」
中学の時に比べ、
ネットも高くなり、
練習もハードだった。
部活終了後、
センパイが話しかけて来た。
一「どうだ?練習は?」
涼「しんどいッす!!汗笑」
一「まぁ、その内なれるよ。」
涼「だと良いですねぇ!!笑」
一「ってか名前なんて言うの?」
涼「中川涼平です!!」
一「じゃあ涼平ッて呼ぶなあ!!
俺は福場一樹。宜しくなッ!!」
センパイは爽やかに笑って見せた。
それからセンパイと話しが盛り上がり、
帰り道も同じ方向だったので、
一緒に帰る事に。
一「涼平はモテるだろッ?」
涼「全然ッす!!彼女なんて出来た事無いです!!笑」
一「意外ッ!!俺が女ならほっとかないし!!笑」
涼「なッ!!何言ってるんですかッ!!汗
ってかセンパイこそモテるでしょう?」
一「モテねぇよ!!怒笑」
涼「彼女とか居ないんですかッ?」
一「いねぇよッ!!」
涼「それこそ、俺が女ならほっときませんよ!!笑」
一「ばあかッ!!笑」
俺は、
この時から胸が痛みだした。
一目惚れだった。