無我夢中で走って家に帰ってチャリで駅へ必死で向かう。なんで…なんで圭太は俺に何も言わなかったんだよ。そればっかりが頭によぎった。あのころから…転校のことわかってたのか…。
駅についた。
…11:35!いるかな?
走ってホームへ行く。辺りを見回した。……いた!間に合った!でも反対側だ。急いで向かいのホームへ向かう。圭太は両親とお姉さんといた。
俺「圭太っ!!」
圭太「!!…俊!?…なんで…」
俺「なんでじゃねえよ!俺が聞きてえよ!…なんで俺に一言もなしで…」
圭太「……わりい……」
俺「最低だよ…俺たち親友じゃなかったのかよ」
圭太「……言えなかった。俊にはいつものままでいて欲しかった」
俺「だからって…」
………………………………………
圭太「ごめんな…。俊。黙ってて…」
俺「………」
圭太「俺試しにさ、ミサンガに転校はなしにならないかなってかけてて、必死に素振りとかしてちぎれるように頑張ったけどさぁ…無理だった!(笑)」
俺「…………そ…だったんか…」
圭太「俊…来年同じクラスになれねぇや(笑)願いかなわえてあげれんな。ほんとごめん。」
俺「圭太のせいじゃねぇよ…」
「〜♪…………」
…音楽が鳴り響く。新幹線がきた…。