直ぐに冬休みに入った
俺は休みの間、一回も学校には行かなかった
何と無く怠かったのもあるけど
先輩と鉢合わせすると気まずくなる気がして
いつものように振る舞ったらいいんやろうけど
一瞬でも妙な考えが巡った自分に腹が立っていたこともあって
その時はただ単に一人で拗ねたような感覚だった
理解できなかったから
そんでもって授業が再開した
俺の出席率は相変わらず悪くて
部活は顔出したものの、パート練習の後は一人で教室に篭って練習してた
先輩とは喋る機会が少なくなって、疎遠状態になっていた
部活の進行自体は問題なくて、いつの間にか俺はコンマスになった
夏のコンクールの時期がやってきて
練習に明け暮れた
この時には、以前の変な感覚は無くなっていて
逆に少し淋しくなってた
仲直り出来ないくらいこじれてしまって
互いに気に留めなくなってた
俺は気丈に装ってただけやったけど
相変わらず女性関係は冷めてて、彼女はいたけど
殆どセフレ感覚になってた
相手はどう思ってたかは知らなかったけど
またコンクールがやってきて、今度も泊まりがけになった
今度は俺が役員やったから、アミダクジで部屋を決めた
俺は隆正とは違う先輩と相部屋になった
一日目は小学校を借りて前日練習
疲れてかえって来て、部屋に入って荷物をほり投げて直行で風呂入って
直ぐに飯をくって、コンビニ寄って夜食買い込んで部屋に戻った
そしたらさ、そこには隆正が居てた