修学旅行もいよいよ最終日になってしまい、Hと何も思い出を作れないまま終わってしまうんだろうと思っていた。
どんどんと行事が終わって、もう最後には大浴場という俺には天国のイベントしか残されていなかった。
俺は友達と大浴場に向かい温泉に入っていった。
Hいないかなぁって思いながら俺は奥にあるシャワーの所に行った。しかし周りを見渡してもHはいなかった。
俺はまず髪を洗うことにした。ゴシゴシと泡をたてながら髪を洗い、シャワーで泡を落とし、ふと横を見るとHがこっちに向かって来ていた。修学旅行の一日目、二日目には大浴場ではHの姿が見れなくて残念だったが、まさか最終日に会えるとは夢にも思わなかった。
H「あれ?けんじゃん」
Hはそう俺に言うと俺の隣に座ってシャワーを浴びた。俺は(他にも場所ありそうなのにどうして隣に来たんだろう?まさか俺がいるからか?)などと、頭の中で考えていると、Hが俺に話しかけて来た。
H「けん体擦るやつ持ってる?なかったら貸してあげる」
俺「マジで!?俺持ってなかいから貸して。」
H「ほいっ、あと洗顔も貸してやる(笑)」
俺「おっ、ありがとう。」
俺はHに道具を借りると早速使い始めた。このままではもったいないと思い俺はHにある頼み事をした。