それからはしょっちゅう遊ぶ間柄になった。なんか親友っぽい感じになったかな〜
関係が近くなって、ある時疑問に思った。コイツには寄ってくる女はいるのに、彼女はつくらない。でも女がほしいっていう何ともいえない謎があるのだ。それは何年もたった今も同じなんだ。
よく遊ぶようになってからは無愛想なコイツから愚痴をよく聞くようになった。最終的には愚痴聞きじゃないかっていうくらいきいた。元カノとの思いで話から親父に対する愚痴まで。きいてくうちにコイツが単なる無愛想で無口なやつではないことがわかった。俺は愚痴の内容が深刻だったから真剣に聞いてた。愚痴を言い終わってしばらくすると「こんなやつが彼女だったらなぁ。。。」とボソッっと言った。俺は嬉しいのか嬉しくないのか微妙な感じだったけど、なんとなく「なんか言った?」と問い掛けた。すると「いや。。。なんでもない」と言う。
でも愚痴だけならよかった。
そのうち間接照明で薄明るく甘いバラードが流れる部屋の中で
抱き着いてきたり、不意に目があって右頬を触ってきたりした。でもそれは単なるじゃれあいじゃなかった。Tの目がそう語ってる気がしたから。。。
お互い高校を卒業し、大学生となった。お互いバイトやらいそがしかったけど、俺はTと過ごす時間は必ずとっていた。
そのころからTは抱き着いてきたりするなど『甘い』ことをしなくなってきた。