人の心は変わりやすいもの
日々変化し続けていく
また今日もどこかで出会い
どこかで別れが生まれる
次の日、僕が起きると彼は居なかった。
僕「仕事だっけか…。」
彼が仕事に出ている間に気持ちの整理をすることにした。
けど、一日じゃどうすることもできなく、彼も何も僕の気持ちには触れず、普通に仕事をしながら何日か過ぎた。
そういえばKくんの連絡先も知らないし、会って話すしかない。しかもバイト先で。そんな状況だったけど、彼とのこともきちんと終わってないのに、Kくんに会うことができなくって、体調不良を理由に一週間バイトは休んだ。
彼と僕の一緒の休みの日。家を出る決心が付き、彼ともきちんと話をした。
(ちなみに話の内容はあやふやです)
僕「あのね。」
彼「分かってる。別れたいんだろ?」
僕「うん…。」
彼「荷物もこそこそ整理してたみたいだし、この間のこともあったし、いくらバカな俺でも分かるよ。じゃ、今日はさよならパーティーだな。出かけるぞ。」
僕「えっ?」
彼が向かった先は不動産屋。僕が引っ越す先を一緒に探してくれたんだ。いつもはおもいやりのかけらもなく、しつこく自分の気持ちを押し付けてくる、勝手な奴だったけど、最後はとっても良い奴だった。彼は精一杯喜ぶであろうことをしてくれてた。
こんな良いとこあったんだ…。
約2年一緒に住んでて初めて知った。
なんでKくんを選んじゃったのかな…。ずっと彼といたら、今頃はどんな生活をしてただろう。一瞬、そんなことを考えてしまったこともあった。