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この話は、約15年くらい前にとある小説サイトでイラストや音楽と共に人気になっていた方の文です。
もうその小説も無くなってしまいましたが…
保存版があったので貼り付けていきます。
名作だと思います。
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@出会い
「転校生の菅沼貫太(すがぬま かんた)君だ。みんな宜しく頼むな。」
高校1年の夏休み明け、先公がそう言った時、俺は教壇の上に立っていた。
みんな転校生である俺を見て…引く、あるいは敵意剥き出しの表情で見ている。
180程の体は昔からテコンドーで鍛えてたから逞しいと思う。
髪は茶パツで短くカット。
ピアスは開けてないけどな。
もう、この視線には慣れた。
「チッ。」
舌打ちをすると、みんな視線を反らす。
だが、一人だけ、違った。
やたらキラキラまん丸の目で俺を見てたアイツ。
それが、俺と哲太との出会いだった。
俺は一番後ろの席で、その隣が哲太。
哲太は無口で寡黙なヤツで
でも暗い訳ではなかった。
クラスの奴等が話し掛けると
なんか、ころころと屈託無く笑う。
身長は155くらいだろう。
でも女っぽくはない、かっこ可愛いってヤツか。
俺の方はと言うと、別にハブられてる訳でもなく一人だった。
俺は、隣町のテコンドー道場主の息子で
礼儀作法を重んじる家風が大嫌いで
この町に引っ越して来た。
高校は卒業出来ればいいくらいに思ってるし
しょっちゅう喧嘩なんかしてたから
一人はもう慣れっこだ。
授業もまともに受ける気なんてねぇし
よくサボってたから、そりゃ、まぁ浮くよな。
『つまんねぇ学校だな。』
休み時間、いつも一人でいる俺に、哲太は友達に囲まれながらも心配そうな目で見てくる。
『なんだアイツ?』
その視線がうっとおしくて、俺は一人屋上へと向かった。
「ふー。」
屋上から梯子を登り、給水タンクの横で、俺はタバコの煙を吐く。
9月とは言え、まだ熱くジリジリ照りつける太陽の光。
給水タンクが落とす日陰に移動して、考えた。
そう言えば、今までずっと一人だった。
昔は格闘技が好きで、毎日道場のみんなと技を競い合い、充実していた。
しかし、流れる日々が、それを思い出へと変えてしまった。
中学校では彼女がいたが、何故だか上手くいかず別れを申し出られ、それがムシャクシャして喧嘩を繰り返す様になった。
喧嘩を始めてから、家では礼儀作法にうるさい親父がグチグチ言う様になって、まあ高校に入ったが結局症に合わず、3ヶ月程で退学した。
それから家出して、取り敢えず今の高校に途中入学した。
考えてみたら、彼女と別れ、喧嘩する様になってから人生が狂って来た様な気がする。
『なんでフラれたんだっけな…確かセックスん時、俺が勃たなくて…。』
ガチャ…
不意に、下の校舎へ続くドアが開いた。
『やべ…。先公か?』
慌ててタバコをタンクの下に潜り込ませる。
見ると、教師では無く、隣の席の中川哲太だった。
『たしか、中川…。』
その頃の俺は、クラスのヤツの名前なんて
一々覚えてねぇ。
隣の席だから名字くらいは知っていた。
その程度の事だった。
哲太の後には、2、3人の上級生らしい奴等が続いて、屋上に現れた。
俺は、高台であるココからその様子を伺う。
「おい。金は用意出来たか?」
その中の一人の上級生が言った。
カツアゲだ。
黙って首を振る哲太。
「あららー、期限は今日って言ったハズだよな…。こりゃお仕置きかな?」
「顔は止めとけ、腹にしろ。」
そう言って下品に笑う。
『しょーがねぇ…。』
俺は、そこへ飛び降りた。
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A助け
こー見えても一応武道家の端くれ。カツアゲをするヤツなんて一番嫌いな輩だ。
「先パイ達さ、カツアゲなんて先生にバレたら大変だよ?」
にこやかに言う。
「なんだオメ…」
ヒュン──
「ぐぉ!!」
一人が言い終わる前に動いた。
直後ソイツは地に伏せる。
俺の足はソイツの首の付け根を確実に捕らえていた。まぁ、いつ蹴られたかも自覚出来なかっただろうけど。
「な、なんだよお前!?」
残りの奴等は明らかに動揺する。
どうやら今のがリーダー格だったらしい。
「まだやる?」
俺は片足を掲げたまま聞いた。
「う…テメー、覚えてろよ!」
いつの時代の悪役か、ソイツ等は床で寝てる一人を担いで、消えて行った。
屋上には俺と哲太だけが残る。
「…じゃあ、俺も帰るな」
沈黙が気まずかったので、哲太を残して俺も校舎に戻ろうとした。
「…あ…!」
と、哲太が俺の服の裾を掴んだ。
「なんだ?」
「ぅ…ぁ…。」
口をぱくぱくさせる哲太。
上手く言葉が出ないみたいで、俺は仕方無く耳を哲太の口元に寄せた。
「なんだよ。」
「…ぁ…ぁりがと…。」
哲太は、蚊の鳴く様な声で言った。
哲太の声を初めて聞いた。
少しだけ高くて───。なんか、ホッとする様な声だった。
「ん…。いいよ…。」
やべっ、なんかハズい…。
「俺、行くからな。」
その日は、そそくさと早退した。
それからだ。哲太が何かと俺にくっついて回る様になったのは。
休み時間にベタベタ…。
帰る時間にベタベタ…。
「なんでくっついてくんだよ!」
俺は哲太に食って掛かったが、哲太の小犬みたいな笑顔に黙らされてしまった。
しまいにはクラスの奴等から、哲太と俺、貫太の名前を取って、哲貫(鉄火)巻きとか言われる始末だ。
哲太は相変わらず無口にも関わらず、クラスの皆からは、なんつーか、可愛がられている。
そう考えたら結構いいクラスだったのかも知れない。
俺は、どこにでも付いてくる哲太が可愛く思えてきた反面、自己嫌悪に陥っていた。
『コイツは男だろ。俺はホモじゃねぇ!』
哲太を振り返ると、でっけぇ目で、俺を不思議そうに見上げている。
ドキドキと心臓が早くなった。
『ち、くしょー!』
俺は、そんな自分が許せなくて、このままじゃ本気で…。
だから哲太を突き離そうと、決めた。
「おい、お前さ…。」
「?」
首を傾げる哲太に良心はズキズキと痛んだが、俺は心を鬼にする。
「あんましくっついて来ないでくれよ。迷惑だからさ…。」
なるべく柔らかく言ったつもりだ。
振り向き、このまま帰ろうと思った。
「……ぁ…ぅ!」
哲太は訳が分からなかったのか、追っかけてくる。
ヒュン──
俺は、足の裏を哲太の顔に突きつけた。
「言っただろ?来んな。」
一瞬だけ見せた、泣きそうな程の悲しさを落とした哲太の顔。
哲太は、走って廊下を戻って行った。
「ごめん…哲太、ごめんな…。でも、こうでもしなきゃ、俺おかしくなりそうだったんだ…ごめん!」
俺は、そう呟き、心は沈んだまま家へと向かった。
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B想い
その日を境に、哲太は俺に近付かなくなった。
クラスの奴等は心配してたみてぇだけど、哲太は相変わらず笑顔を振りまいている。
俺の方は、なんだか心にぽっかり穴が開いたみたいで、町で絡まれては喧嘩を繰り返していた。
そんなある日の事だ。
「なぁ、随時調子乗ってるみてぇだなぁ、ちっとツラ貸せや。」
教室にズカズカ入ってきたのは2コ上の3年だ。
クラスの奴等や…哲太が心配そうに見つめる中、俺は黙って後に付いて行った。
向かった先は屋上。そこには3年の仲間が二人待っていた。
その内一人は木刀を手に持っている。
『二人は素手…ま、いい。んで一人は武器か…コイツは救えねえな。』
素手である二人に、武道家として若干の好意を持ちつつ、口を開いた。
「で、なんすか?ツラ貸せって。」
直後、素手の一人は俺の胸ぐらを掴む。
「なめんのもたいがいにしろよ、テメー!」
「はぁ…。」
俺は溜め息を吐くと、その手首を掴み、グリっと捻った。
「うぎ!!」
こうすると、痛みから逃げ為、独りでに倒れる。
テコンドーは足技が中心だが、その他間接技も多様なんだ。
「胸ぐらを掴むのは自殺行為ですよ?」
倒れた奴に言い放ち、残りの奴等に視線を向ける。
『あと二人。』
「テメー!!」
素手のもう一人は、殴りかかって来る。
パシ!
俺はその手をサバいて、開いた手で、急所である喉元に貫手(突きの事)を入れた。
「う!ォェエエ!」
ソイツは、ボトボトと嘔吐をして伏せる。
あと一人。
「うぉおお!」
雄叫びと供に、木刀を振り翳して来た。
俺は、今度は振り上げた足の裏で木刀を受け止めた。
普通では無い角度に開く俺の足を見て、明らかに動揺する。
さらにソレを蹴り上げると、音を立てて木刀は地面に落ちた。
「ひ、ひぃぃい!」
先パイは情けない声を出して腰を抜かす。
「アンタは他のヤツと同じじゃ済ませないぜ?」
俺は、逃げ様とするソイツにゆっくりと近付いた。
ガッー…
一瞬の事だった。
俺は、誰かに後ろから羽交い締めにされた。
『もう一人!?隠れてたのか!?』
俺は、足元に目をやり、後ろにいるソイツの足の甲を踵で踏んだ。
ベキッ!
『しまった…!』
とっさだったから、つい本気で踏んじまった。
俺の足は、骨の鳴る嫌な音をしっかりと捉えていた。
「…!!」
ソイツは、声にならない叫びを上げて地面に倒れる。
俺はその顔見て仰天した。
「おまえ…!」
───哲太だった。
『コイツも…アイツ等の仲間だったのか…?』
しかし三人の三年は逃げて行ったので、それはなさそうだ。
俺は哲太に近付く。
「哲太…なんで…。」
痛みに歪んだ顔はとても苦しそうで…。
哲太は、口を懸命に動かして、呟く様に言った。
「……退、学に…なっちゃぅか…ら……」
その言葉に、俺は頭をブン殴られた気がした。
哲太は、俺を心配して来てくれたのに…、なんて事しちまったんだ…。
「…ぅ…。」
足を押さえて苦しそうに呻く哲太。
「待ってろ!!今、病院連れてくからな!!」
俺は必死で哲太を担ぎ上げ、病院へと走った。
────────
俺が待合室で待っていると、やがて松葉杖をつきながら、足を石膏と包帯にぐるぐる巻きにされた哲太が出てきた。
哲太は、足の甲の骨がズレて、全治3ヵ月との診断だった。
──────
哲太を背負い、河原を歩く。
哲太の家に向かって。
「本当にすまねぇ…。哲太…。」
哲太は、首を振った。
「良く考えたら、学校また辞めさせられたら親父に殺されるもんな。哲太、ありがとな!はは!」
顔は見えないが、哲太も多分、笑っていた。
「でな…。」
「…?」
何?って言わんばかりに俺の肩から顔を上げたから、哲太の髪が俺の髪と触れ合って、ちょっちこそばゆい。
「あのよ…、お詫びに俺、毎日オマエの送り迎え…するから!チャリの後ろに座るヤツつけてさ。」
俺の耳、赤くなってるよな…。バレてねぇよな…。
「…ぅん…。」
耳元で、哲太が頷いた。
────
10月を迎え、秋の気配を感じ始めたその日から、俺は毎日哲太の送り迎えをする様になった。
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読んだ事のない物なのと、面白そうなので最後まで貼り付けよろしくお願いします。
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