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さよならの記憶 淳士 08/10/6(月) 0:55
さよならの記憶 2 淳士 08/10/6(月) 1:18
さよならの記憶 3 淳士 08/10/6(月) 1:42
さよならの記憶 4 淳士 08/10/7(火) 22:10
Re(1):さよならの記憶 4 サッカー 08/10/7(火) 22:19
さよならの記憶 5 淳士 08/10/8(水) 21:42
さよならの記憶 6 淳士 08/10/10(金) 22:38
Re(1):さよならの記憶 6 レイソル 08/10/11(土) 0:30
Re(1):さよならの記憶 6 レイソル 08/10/11(土) 0:31
さよならの記憶 7 淳士 08/10/11(土) 1:15
さよならの記憶 淳士 08/10/12(日) 21:39
Re(1):さよならの記憶 砂糖 08/10/12(日) 22:09
さよならの記憶 9 淳士 08/10/13(月) 0:58
Re(1):さよならの記憶 9 サッカー 08/10/13(月) 7:58
Re(1):さよならの記憶 9 けん 08/10/13(月) 14:13

さよならの記憶
 淳士  - 08/10/6(月) 0:55 -
はじめて投稿します。
文章の所々にいたらない部分があるかもしれませんが、どうか許してください。
俺は淳士(あつし)で、相手は悠介。今、俺は大学1回で悠介は高校3年です。内容は殆ど実話で、各所で盛ってる部分がありますが、そこもお許しください。


出会ったのは俺が高校2年の夏でした。俺は受験に失敗して高校に二次で入学したので、正直高校での生活に飽き飽きしてました。レベルが低いし、いい大学にも入れない…とそう思ってました。

そんな風に過ごしていたある夏、ある後輩(武人:たけひと)が夏祭りに一緒に行こうと誘ってきました。武人は俺のギターの弟子みたいな奴で、俺が行きたかった高校に通っていました。スタイル良いし、頭も良いし、羨ましい限りでした。

特に予定の無い俺はすぐにOKを出して、待ち合わせ場所に向かいました。友達も連れて来ると言ったので、ちょっとオシャレして(笑)

30分後に待ち合わせ場所に着くと、武人は着いていたみたいで、武人が俺に向かって手を振るのが見えました。合流すると、言っていた友達が見えなかった。

淳士「友達は?」
武人「部活で遅れてるみたい。先に行っててやって。」

聞くと彼の名前は悠介で、かなり人見知りをし、野球部らしい。俺は体育会系ノリというかあんな感じが苦手だったので、いなくてよかったとか思っちゃいました(汗)

武人「とりあえず行こうよ。俺、淳士の話いろいろ聞きたいし」
淳士「いいよ。武人の話も聞かせろよ〜?」

などと話をしながら祭の場所へ二人で向かいました。

引用なし

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さよならの記憶 2
 淳士  - 08/10/6(月) 1:18 -
祭の会場…と言っても広い公園で行われていて、普通な感じでした。武人とは久しぶりに会ったので、ついつい話に花が咲いて盛り上がってしまいました。
しばらくすると武人の所に一人の背の低い男の子がやってきました。

悠介「遅れてゴメン!なるべく急いでんけど…ほんまゴメン!淳士さんもすいません!」
武人「お前遅すぎやろ(笑)淳士もうブチ切れやで?シバかれるんちゃう?」
淳士「いやいや、俺そんな危ない人ちゃうから大丈夫やで;悠介くん…かな?今日はよろしくね。」

ぱっと見た感じ可愛いと思いました。もう野球部です!みたいな感じなんですが、どことなく幼い…そんな感じでした。たぶん声は震えてたんでしょう(笑)
しばらく3人で歩いてると、会場では武人や悠介の地元の友達や高校の友達が沢山来ていたみたいで、俺だけ取り残されたような感じでした。だから少し離れた場所で座ってると悠介がやってきました。どうやら俺に気を使ってくれたみたいでした。

悠介「ほんま遅れてすいません;」と真剣に謝るので、
淳士「気にしなって;俺そんなんで怒ったりせんからさ。それに敬語使わなくていいよ?武人も使ってないやろ?」と笑顔を見せると
悠介「ありがとうございます。あ…敬語使ってた…気つける;」と頭をポリポリとかく。
淳士「ハハハ(笑)可愛いなあ〜。」
悠介「いえいえ。あ、これ。」
とジュースが差し出されました。ホントに優しい…俺が一人なの気にしてこんなことまでしてくれるなんて…。
淳士「ありがとう!嬉しいよ。でも…友達のとこ行かんでいいの?」と尋ねました。
悠介「ううん。あいつらとはいつでも話せるけど、淳士とは話せへんやん?それに俺、誰かを一人にしておけへん人やから」と言いました。

そんな優しさにキュンとしながら(笑)いろいろと話をしました。すると彼女はいなく、毎日部活で怠く、こうやって祭に来るのも珍しいみたいでした。

そうして話をしてると、花火が上がる時間になりました。パンパンと上がっていく花火を見ながらチラッと悠介を見ると、目をキラキラさせて花火を見ていました。夢中になってる姿が可愛いくて、じっと見てると
悠介「俺の顔に何かついてる?」と聞かれて焦りました。
淳士「いや、俺となんか見ててもいいんかな〜って思ってさ。」
悠介「今日は淳士と見ていたいからいいの。ほら、また上がったで!」
と言ってくれました。しばらく無言で見てると、今度は悠介が俺を見てました。

引用なし

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さよならの記憶 3
 淳士  - 08/10/6(月) 1:42 -
淳士「俺の顔に何かついてる?」とからかうと、
悠介「いや…女の子みたいやな〜って思ってさ;別に変な目で見てるんちゃうから」と顔を背けました。
そんな所も可愛い〜と思ってると花火もいよいよ終盤になりました。
夜空いっぱいに広がる花火に二人で見とれていました。上がっては消えてまた上がって…それが出会いみたいに思えて悲しくなったのか、気付けば涙が流れてました。

悠介「どうしたん?なんで泣いてるんよ?」と真剣な表情で見つめてきました。
淳士「いや…なんか悲しくなってさ;悠介とももう会えないんかな…とか思って…って気持ち悪いよな、俺。」と言うと、手をギュッと握られました。

悠介「俺さ、武人から淳士の事いろいろ聞いてた。だから…俺な、友達になりたい。支えてあげたいと思うねん。」
淳士「そんな告白みたいなこと言わんといてよ(笑)俺、大丈夫やからさ。友達になってくれるなら嬉しいよ。つか武人何を勝手に話しとんねん!」
悠介「武人は淳士のこと尊敬してるって言ってたで?じゃあ今から友達な!はい、指切り」
そう言って差し出された手は小さくて、でもとても大きく見えました。
淳士「ありがとう。じゃあ指切りげんまん〜」と言って指切りをしました。
しばらくすると武人が戻って来ました。俺はちょっと怒って、頭をグリグリとしてあげました(笑)

武人「痛いなあ…つか淳士と悠介いつの間にそんなに仲良くなったん?淳士と仲良くなれる奴なんかそんなにおらんで(笑)」
淳士「関係ないやろ〜。つかお前はいつも一言多いねん!」
悠介「まあまあ;二人とも落ち着いてよ;とりあえず駅に向かおうよ?」

俺と武人がもめて、悠介が宥めるって感じのまま近くの駅に歩いて向かいました。

武人「そういや淳士、実は悠介は前から淳士に会いたがってたんやで(笑)」
悠介「ちょ…余計なこと言わんでいいからさ!もう…。」
淳士「そうなんや〜?またなんでよ?俺なんかしょうもない奴やで。」
武人「たぶん俺が淳士のことを面白可笑しく言ってたからじゃない?」
淳士「はぁ?お前はホンマに…」
武人「冗談やって、冗談!なぁ?悠介、俺なんも悪いこと言ってないよな?」
悠介「いや…元ヤンとか言ってた気がするけど…」
淳士「おい!冗談にも程度ってのがあるやろが!」
武人「気にしたら負けやって;それにほら、悠介に引かれてるで(笑)」

まあそんな感じで駅に着いたので、その日は解散しました。

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さよならの記憶 4
 淳士  - 08/10/7(火) 22:10 -
当時、俺は予備校に通っていたので、よくあの駅を使っていました。ある夜、授業が早く終わったので近くの本屋に参考書を買いに行きました。

長い本棚をずっと見て、参考書を探していると、「淳士!」の声とともに突然肩を叩かれました。振り返るとそこには悠介の顔。制服を着て、少し汗をかいたその姿に見とれてしまいました。
悠介「こんなとこで何してるん?」と言いながら俺の顔を覗き込む。
淳士「いや…その…参考書をさ、買おうと思って;悠介こそどないしたん?」そう言ったものの、緊張で滑舌が悪くなってしまい、おどおどしてしまいました。
悠介「俺は部活の帰り!んで今日は欲しい本の発売日やからここに寄ったら淳士見つけてさ!」
淳士「あぁ…なるほどね。こんな時間までお疲れ様やなあ…。見つけてくれて嬉しいよ。」
悠介「ホンマ疲れたし〜。もうクタクタやけど、淳士と話してたら疲れ吹っ飛ぶわ!」
なんて言ってニコッと満面の笑みで微笑む。その顔がまた可愛いくて、自然と俺の顔も笑ってしまう。
悠介「淳士、大丈夫?あのさ…時間ある?よかったら俺ん家に来やへん?ゆっくり話したいねんけど…」
とちょっと首を傾げて聞いてくる。俺は少し迷ったけど、行くことにした。

悠介「………でさあ、そこでボールがさ………」
と部活について話す悠介はとても輝いていて、なんだか小さな子供が夢について語るような感じがしました。10分ほど歩いてるうちに悠介の家に着いた。
淳士「でか…」
本当にその一言しか出なかった。今には珍しい昔からの日本建築で、広い庭も綺麗に手入れされ、光で照らされていてとても美しかった。
悠介「そうかな?ほら、早く入ってよ。」
淳士「あ、うん。」
俺は促されるままに家に入った。家の中はリフォームしたのか、新築のように綺麗だった。埃など全く無いような…そんな感じさえしました。
悠介「俺の部屋は2階の突き当たりの部屋やから先に行っててくれる?俺軽くだけシャワー浴びてくるわ。」
悠介はそう言って風呂場へ行ってしまった。マイペースなんだな(笑)と思いつつ、部屋に入った。部屋の中はやっぱり野球部だな〜って感じで、好きな野球選手のポスターが壁に貼ってあったり、サイン入りのボールが置かれてあった。机の上には勉強道具が散らばってたので「意外に勉強とかするんだ…」と思って、部屋の中を見てると部屋に悠介が入ってきた。

引用なし

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Re(1):さよならの記憶 4
 サッカー  - 08/10/7(火) 22:19 -
続き気になります♪

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さよならの記憶 5
 淳士  - 08/10/8(水) 21:42 -
サッカーさん、コメントありがとうございます(^^)

悠介「あがった!一人で放っておいてゴメンな;」
淳士「いいよいいよ。つかなんでパンツ一枚な訳?笑」
なんと悠介はパンツ一枚で入ってきた。俺は恥ずかしくなって目線を反らしましたが、やっぱり気になってチラッと見てしまう。鍛えられた筋肉、綺麗に日焼けした肌…綺麗だ。気付かない間に見とれていたのか悠介がこっちを見てた。
悠介「淳士…なんか目付きがエロい。そんな見られたら照れる」
淳士「いやいやちゃうよ;ただ、俺と違ってムキムキやな〜て思ってさ」
悠介「そうかな?これでも野球部内で普通以外やで」
淳士「ホンマに!?どんだけ鍛えてるんよ(笑)脳みそまで筋肉なんちゃうの?笑」
悠介「あ〜そうかも(笑)だってテストとかヤバいからな…せや、淳士ちょっと勉強教えてよ。2年やし俺より賢いやろ?」
淳士「俺なんかで良かったら教えるけど…期待したアカンよ?」
悠介「やった!嬉しいわ〜」
そういうことで、軽く勉強を教えることになった。俺は当時から某国立大学を目指していたので、模試などはそれなりに出来ていた。
淳士「………で、こうなるわけ。」
悠介「あ〜なるほど!わかった!つか淳士教えるの上手いな。俺の家庭教師になってよ!」
淳士「でも…」
正直悠介は俺より賢い。高校受験でもトップ入学するくらいの頭脳だった。これから先のことを考えると、やはり俺では力不足だ。
悠介「そんなに嫌…?」
不安そうに見つめる瞳がこれ以上なく可愛く見えて、もうダメでした。
淳士「…いいよ。でも電車なくなったらアカンから、遅くまではいられへんで?」
悠介「じゃあ泊まっていきよ。うちの親に言っとくからさ」
こっちからすれば願ってもないことだったので、そくOKしました。
淳士「よし…じゃあ今日はこのへんにしとこっか。大丈夫?俺の説明でわかる?」
悠介「うん!めっちゃわかりやすいし、なにより淳士の教え方優しいからいいわ〜」
本当に満足そうな顔で笑う彼はやっぱり可愛いな…って思う。
淳士「じゃあそろそろ帰るな。今日はありがとう!いっぱい話が出来て良かったよ。んじゃお邪魔しました〜」
そう言って部屋を出ようとするとギュッと手を握られた。
悠介「駅まで送って行くよ!もう遅いし、淳士歩くのも遅いし(笑)」
淳士「ホンマ!?ありがとう!じゃあ言葉に甘えよっかな」
悠介「じゃあちょっと待っててな。」
駅まで送ってもらうことになった。

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さよならの記憶 6
 淳士  - 08/10/10(金) 22:38 -
夏の夜。鈴虫が鳴き声と川の流れる音が聞こえる。風が俺の髪を撫でて、音も無く過ぎさっていく。
悠介「ゴメン!待たせてしもて…」
淳士「いいよ。もう遅いのに…わざわざありがとうな。」
悠介「お礼なんかいいからさ〜早く乗ってよ〜」
淳士「はいはい(笑)」
そう言うと俺は自転車の後ろに乗る。肩に手を置いて、立ったままでいると
悠介「座れば?せっかく荷台のあるチャリにしたのに…あと、俺の腰の辺り持ってな?」
淳士「ゴメンゴメン;こんな気遣いまでありがとう。」
そして言われたまま後ろに座って、腰に手をまわす。悠介の背中は暖かくて、思ってたよりずっと広かった。
悠介「下り坂あるからギュッてしててくれる?心配やから;」
そう言うと俺の手を掴んで自分のヘソ辺りに持ってくる。
悠介「これやったら落ちへんやろ?じゃあ行くで〜」
俺は内心ドキドキのまま、静かに頷いた。夜の風は少し冷たくて、俺は少し見を震わせた。
悠介「淳士、寒い?俺の背中に引っ付くと暖かいよ。」
と言ったと思うと片手でギュッと引き寄せられた。確かに暖かい…けど
淳士「アカンって;危ないよ;それに男同士でこんなんしてたら変やろ?」
俺は男に興味はあったけど、踏み出せない状態だったので、ちょっと拒否反応を示した。
悠介「じゃあ淳士がギュッてしてくれやな危ない運転続けよっかな〜」
と両手を離したまま、下り坂を走り始めた。
淳士「アカンって!」
そう言って悠介の身体をギュッと抱きしめた。すると俺は気付いた。悠介の鼓動が早くなってる。悠介は顔を赤くしつつも無言のまま安全運転を続ける。俺は顔までピタッと背中につけて、この幸せな時間を過ごした。
悠介「……あのさ、ちょっと暑いんだけど(笑)」
淳士「えっ…あ…ゴメン;ちょっとやり過ぎたな(笑)」
悠介「………淳士やったら別にいいよ」
淳士「ん?なんて言ったん?」
悠介「なんも言ってないよ。独り言やから気にせんといて〜。ほら、もうすぐ駅やで」
確かに駅の光が見えてきた。でも俺はそれどころじゃ無くて、真っ赤な自分の顔をどう隠そうか焦っていた。キュッという音と共に自転車は駅の改札口の前に着いた。
悠介「今日はありがとう!また勉強教えてな?次会えるのはいつかな…まあまたメールする!」
淳士「うん!こちらこそありがとう!また連絡してな〜」
そうして俺は改札口をくぐった。少し振り返ると悠介が手を振ってるのが見えたから、振り返して帰路についた。

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Re(1):さよならの記憶 6
 レイソル  - 08/10/11(土) 0:30 -
続きお願いします(^o^)v

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Re(1):さよならの記憶 6
 レイソル  - 08/10/11(土) 0:31 -
続きお願いします

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さよならの記憶 7
 淳士  - 08/10/11(土) 1:15 -
コメントありがとうございます!励みになります(^^)

電車に乗ってすぐに悠介からメールが来た。
悠介「今日はホンマありがとうな!ちゃんと電車乗れた?俺は無事に家に着いたで」
淳士「こちらこそありがとう!電車には乗れたよ〜。悠介が無事に家に着いて良かった!」
すぐに返事をし、電車から外の景色を見てみた。もう夜も深くなってきていて、月が少し不気味にさえ見えた。でも、悠介と過ごした時間を思い出せば自然と微笑んでしまう。今思えば、外を眺めてニヤニヤしてたのって気持ち悪いですね(笑)その日は悠介が早く寝ると言ってメールはそこで切り上げた。家に帰ってから親に叱られたのは言うまでもない。

次の日、アラームが鳴る時間より早くに携帯が鳴る。俺はゴソゴソと枕元を探って確認する。
悠介「おはよ!今日も朝練やから早起きやで(笑)淳士はもう起きてる?たまにはちゃんと学校行きや〜」
俺、朝は苦手なのでいつもなら二度寝するんですが、このときはすぐに返事を打ちました。
淳士「おはよ〜。こんな時間から練習とか怠いなあ;無理しない程度にガンバってな!俺も学校ガンバるから(笑)」
そんな感じで久しぶりに1限目から学校に行くことに。あいかわらず学校はつまらない。でも、我慢できた。何故なら
悠介「授業どう?…って聞くだけ無駄やな(笑)どうせ何も聞いてないやろ?」
そう、悠介とずっとメールを続けていたのだ。正直言うと帰りたかったけど、帰ったら悠介が悲しむだろうと思って帰らなかった。
淳士「この授業ホンマしょうもないわ〜。つか何でこんな問題わからんの?みたいな(笑)」
説明すると、俺は学校では勉強しないけど、予備校で真剣に授業を受けてるタイプの人間でした。うちの高校からでは何年か振りの逸材とか言われていたので、別に聞いてなくても先生も注意はしませんでした。
授業が全て終わって、すぐに武人の家に向かう。今日はギターを教える日だったので急いで駅に向かった。悠介と武人の最寄り駅は一緒なので、あわよくば悠介に会えるんじゃないかとか期待したけど、そんな事はありえる訳もなく(笑)武人の家に着いて、しばらくギターを教えていると
武人「そういや今日なんか悠介めっちゃ機嫌良かったで。淳士に家庭教師してもらうねんとか言ってたけどホンマ?」
淳士「そうそう。頭悪いから教えたろうと思ってさ(笑)」
2時間ほど過ぎて、俺は帰ることになった。武人に見送ってもらい、駅に向かう。

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さよならの記憶
 淳士  - 08/10/12(日) 21:39 -
駅までの道のりは意外と遠くて、歩くと20分ほどかかる。ちょっと寒かったけれど、駅に着く頃には汗が少し出ていた。電車の時刻表を見ると、後30分待たないとダメみたいで、仕方なく駅の改札口の近くで時間を潰すことにした。
淳士「寒いな…」
さっきは汗をかいたが、急に風にあたったためか、冷えてきたので軽く身震いをした。夏といっても夜風は少し冷たいものですね。両肘を掴み身体を温めようとしてると、突然何かを被せられた。はっと見上げとそこには悠介の顔が…。
悠介「こんなとこで何してんの?笑」
淳士「いや…武人にギター教えて、それから電車待ってて…」
悠介「なんでここなんよ(笑)とりあえずそれ着とけば?」
そう言われて気付いた。悠介は上着を俺に被せてくれてたんだ。
悠介「俺もう帰るわ。また今度会うときに返してくれたらいいからさ。じゃあね〜」
そう言うと自転車で去っていく。
淳士「待って…待ってよ!」
でもその声は届かなくて、風にさらわれてしまう。俺は服をギュッと抱きしめる。悠介の匂い…少し汗臭いけど、なんだか落ち着くんだ。時計を見るともうすぐ電車が来る時間。俺は急いで改札口をくぐった。
家に帰ってからメールを送った。
淳士「今日はありがとう。なんで駅前通ったん?普通は通らんやろ?俺が駅にいるの知ってたん?」
しばらくすると返事がきた。いつもより少し遅い気がした。
悠介「どういたしまして。実はさ、武人から今日はギター教えてもらう日って聞いててさ、もしかしたら居るかな〜って思って。でも行って良かったみたいやな(笑)寒がってたしな〜」
そうか…わざわざ会いに来てくれたんだ…寒がりなの知ってて上着を持って…。その優しさに涙が出そうになった。
淳士「そうなんや。ありがとう!ホンマ助かったよ〜。風邪引きそうになるとこやったわ(笑)上着いつ帰したらいいかな?」
悠介「いやいや、いいよ(笑)せやな〜上着は今度の勉強のときにお願いするわ」
淳士「了解〜 ちゃんと洗っとくからね(ハート)」
悠介「ありがとう(笑)じゃあまた連絡してな〜」
淳士「うん!わかったよ〜」
とメールに夢中になってて、気付けば駅を乗り過ごしてしまった。つくづく悠介に夢中なんだな…って自分で思ってしまった。
でも結ばれるはず無い…。相手は誰にでも優しくしてるようなタイプの人間だし、いざ告白すれば全てが終わる…そんな気がして、踏み出せなかった。

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Re(1):さよならの記憶
 砂糖  - 08/10/12(日) 22:09 -
続きお願いします♪

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さよならの記憶 9
 淳士  - 08/10/13(月) 0:58 -
数日後、また家庭教師の日が来た。ちょうど土曜日は練習が早く終わるらしく、試合の場合も早いからということで、勉強の日にすることになっていた。俺は昼過ぎになって、時間の確認のためにメールを打つ。
淳士「おはよ。今日も練習かな?何時頃に終わりそう?また連絡入れてな〜」
それから着て行く服を選ぶ。俺は気になる人の前とかだとオシャレを気にしちゃう人間なんで(笑)そんな事をしてるうちに返事が
悠介「今日は4時に練習終わるから、5時に駅まで来れる?あと…今日の夜って時間ある?」
淳士「わかったよ〜 今日の夜は全然大丈夫やで。どないしたん?」
俺はすぐに返事をする。練習の合間をみてメールをくれてるのかな…とか思うと嬉しくなった。
悠介「ちょっと話たい事あるんやけど…よかったら今日うち泊まらへん?急には無理かな?」
まさかの泊まりの誘い。俺の心臓は激しく鼓動する。悠介から誘ってくれるなんて…。でも、ここは冷静に
淳士「俺でよかったら話なんていくらでも聞くよ。泊まってもいいなら泊まらせてもらおうかな。」
そう打つも、正直悩んだ。実際家に行ったら自分の気持ちを抑えれるか不安だったから…。だけど、少しでも一緒にいたいし、せっかく誘ってもらったんだから…と、決心して送信した。そしてすぐに泊まりの準備を始める。それが終わると同時くらいにメールが
悠介「ホンマに?よかった〜。じゃあ5時にあの場所で。」
それを見た瞬間、嬉しさで胸がいっぱいになった。5時になるまでの時間が待ち遠しく感じ、まるでデート前の恋人みたいな感じだったのだろうか、家族に「どないしたん?そんなオシャレしてウキウキで(笑)デートか?」などと聞かれた(笑)今日教える範囲を軽く予習して、4時には家を出た。家から待ち合わせ場所まで30分くらいだけど、なるべく早く着いて待つことにした。
駅に着くと、そこは人で溢れていた。学校帰りの人、仕事帰りの人、今から出勤の人、部活帰りの人…たくさんの人がいた。その中をくぐり抜け、あの場所へ向かう。改札口を出ると、見慣れたシルエットが…。少し低めの身長の割にがっちりした肩、丸い頭に焼けた肌………そう彼だ。俺は急いで駆け寄った。
淳士「なんでこんな早いん?俺遅刻したみたいやん;連絡くれたらよかったのに…」
悠介「いや…なんか早く終わってしもて…急かすの悪いし待ってよかなって思って。」
またそういう優しい所に心がときめく。優しさに溺れそうだった。

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Re(1):さよならの記憶 9
 サッカー  - 08/10/13(月) 7:58 -
続きお願いします(^o^)v

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Re(1):さよならの記憶 9
 けん E-MAIL  - 08/10/13(月) 14:13 -
すごくドキドキして読ませてもらってます。続き楽しみにしてます。

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