ガガガガー――……
きー……
電車の止まる音がした。
夏。
俺は駅にいた。
俺は優人。高1、実家は武道の道場。
身長177まぁ、割と体格はガッチリした方だ。
高校は通ってねぇ。てか、夏休み前にやめちまった。
暇な毎日が続いて、家では礼儀に正しい親がうるさくて、家出。
今日はある掲示板で、知り合ったヤツと待ち合わせ。
その掲示板ってのも、ゲイ、バイの掲示板だ。
相手は、竜也。
身長157、高1らしい。
あちぃ中、柱にもたれかかって、日差しを避けた。
「あ、あのぉ…ゆ…優人さん?」
そういって声を掛けてきたのは、竜也だった。
「竜也か?ども…。」
ちょっとぶっきらぼうな言い方だったかもしれないが、暑くてできるだけ喋りたくなかった。
「にしし、ども!!」
ちっせぇ体が小刻みにゆれながら、笑う。
これが、竜也との出会いだった。
それから、俺らはカラオケだのゲーセンだの言ったあとに、ホテルへ行った。
もちろん、竜也とひとつになった。
竜也のちっせぇ体は、壊れちまいそうなほど、ビクビク感じていた。
そして、その日から、俺たちは付き合うことになった。