恋愛話掲示板 |
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キャンバス とかげ3号 12/6/6(水) 9:17 |
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キャンバス とかげ3号 12/6/6(水) 9:30 |
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キャンバス とかげ3号 12/6/6(水) 19:35 |
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キャンバス とかげ3号 12/6/6(水) 19:56 |
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キャンバス とかげ3号 12/6/7(木) 16:52 |
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キャンバス とかげ3号 12/6/7(木) 17:11 |
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キャンバス とかげ3号 12/6/8(金) 2:10 |
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キャンバス とかげ3号 12/6/8(金) 19:41 |
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キャンバス とかげ3号 12/6/10(日) 5:18 |
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キャンバス とかげ3号 12/6/10(日) 5:43 |
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Re(1):キャンバス たくま 12/6/11(月) 0:24 |
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キャンバス とかげ3号 12/6/15(金) 6:26 |
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キャンバス とかげ3号 12/6/15(金) 7:27 |
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キャンバス とかげ3号 12/6/15(金) 8:00 |
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とかげ3号 - 12/6/6(水) 9:17 - |
【赤】
あーやだなー
もーやだなー
こんなはずじゃなかったよ
きみのハニカンダえがお
色素の濃いかみのいろ
日焼けした肌
ちょっと短いまつげ
ちょっと短いあし
ながい手のゆび
シュッと伸びたうで
へんななまり
いぬがお
うーん
机につっぷして寝ている
そのねがおもすごく
キュートだ
その赤いくつどこで買ったのかな
憎たらしいな
似合ってるよ
憎たらしいな
今度同じのを街で見つけたら
真似して買ってやるんだ
あーやだなー
もーやだなー
こんなはずじゃなかったよ
おれの心は突発性の病に
かかってしまったらしい
恋するはずじゃなかったのに
あーやだなー
もーやだなー
こんなはずじゃなかったよ
きみのハニカンダえがお
色素の濃いかみのいろ
日焼けした肌
ちょっと短いまつげ
ちょっと短いあし
ながい手のゆび
シュッと伸びたうで
へんななまり
いぬがお
うーん
机につっぷして寝ている
そのねがおもすごく
キュートだ
その赤いくつどこで買ったのかな
憎たらしいな
似合ってるよ
憎たらしいな
今度同じのを街で見つけたら
真似して買ってやるんだ
あーやだなー
もーやだなー
こんなはずじゃなかったよ
おれの心は突発性の病に
かかってしまったらしい
恋するはずじゃなかったのに
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とかげ3号 - 12/6/6(水) 9:30 - |
【橙】
夕焼け空がまぶしくて
下向いて歩いてたら
500円玉を見つけた
それを指さしてきみはいう
「花火買おうぜ」
コンビニで買った花火は
思いの外量も多くて
二人でするには
十分過ぎる量だ
花火は人に向けてしちゃいけないのに
きみは真っ先におれに向けた
成人過ぎた大人がばかみたい
なのにおれは笑ってる
きみをみて笑ってる
線香花火を持ちながら
のぞきこむようにながめてる
きみのかおは橙色
「きれいだね」
おれは光る線香花火の火の先に光る
きみの顔をみて笑った
夕焼け空がまぶしくて
下向いて歩いてたら
500円玉を見つけた
それを指さしてきみはいう
「花火買おうぜ」
コンビニで買った花火は
思いの外量も多くて
二人でするには
十分過ぎる量だ
花火は人に向けてしちゃいけないのに
きみは真っ先におれに向けた
成人過ぎた大人がばかみたい
なのにおれは笑ってる
きみをみて笑ってる
線香花火を持ちながら
のぞきこむようにながめてる
きみのかおは橙色
「きれいだね」
おれは光る線香花火の火の先に光る
きみの顔をみて笑った
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とかげ3号 - 12/6/6(水) 19:35 - |
【山吹】
普段つけないワックスを買ってみた
後頭部につけて
全体をなじませて
前髪につけて
鏡に写るおまえはヘンテコだ
色気付いちゃってばかみたい
右の角度から左の角度から
かっこよくみえる角度を勉強して
席に座る場所すらも意識して
笑顔の練習
鏡に写るおまえはヘンテコだ
色気付いちゃってばかみたい
かっこつけてる兄をみて
妹は肩をかしげる
「前髪あげたら」
マスカラ塗りながら鏡のまえ
おれのスペースをもっていく
「うるせー」
鼻で笑って後頭部をたたく
マスカラずれてばかみたい
ラララ ラララ
ダッダッダッダ
鼻唄もでらーな
きみの似合ってるよが聞きたくて
きみの反応が少しだけ知りたくて
「きもちわる」
鏡に写るおまえはヘンテコだ
鏡に写るパンダ目妹はアホだ
鏡に写るおまえはサイコーだ
普段つけないワックスを買ってみた
後頭部につけて
全体をなじませて
前髪につけて
鏡に写るおまえはヘンテコだ
色気付いちゃってばかみたい
右の角度から左の角度から
かっこよくみえる角度を勉強して
席に座る場所すらも意識して
笑顔の練習
鏡に写るおまえはヘンテコだ
色気付いちゃってばかみたい
かっこつけてる兄をみて
妹は肩をかしげる
「前髪あげたら」
マスカラ塗りながら鏡のまえ
おれのスペースをもっていく
「うるせー」
鼻で笑って後頭部をたたく
マスカラずれてばかみたい
ラララ ラララ
ダッダッダッダ
鼻唄もでらーな
きみの似合ってるよが聞きたくて
きみの反応が少しだけ知りたくて
「きもちわる」
鏡に写るおまえはヘンテコだ
鏡に写るパンダ目妹はアホだ
鏡に写るおまえはサイコーだ
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とかげ3号 - 12/6/6(水) 19:56 - |
【黄】
もうメールを送って30分
心穏やかでない時間30分
きみのことを考えて30分
メールが返ってこない
メールが返ってこない
おれだって暇じゃないんだ
やることあって忙しいんだ
かまってばかりいられないんだ
返信済みのやじるし
返信済みのやじるし
気にしてないふり
態度にださぬふり
しばらく席を離れて携帯みてみる
新着メールはありません
新着メールはありません
もうなんでもいいや
知らねーもう知らねー
布団に携帯投げて枕に頭を投げる
ぶーんぶーん
ぶーんぶーん
飛び起きろ
メールがきたぞ
こりゃ一大事
携帯をさがせ
携帯をさがせ
「了解。」
ばかじゃんあほじゃん
すかぽんたん
ばかやろこのやろ
もー知らね
携帯光ってぶーんぶーん
名前がみえてぶーんぶーん
「もしもし」
黄色い声が聴こえる
元気じゃないけど
元気になる黄色い声
明日、一緒に学校いかね？
「…うん！」
もうメールを送って30分
心穏やかでない時間30分
きみのことを考えて30分
メールが返ってこない
メールが返ってこない
おれだって暇じゃないんだ
やることあって忙しいんだ
かまってばかりいられないんだ
返信済みのやじるし
返信済みのやじるし
気にしてないふり
態度にださぬふり
しばらく席を離れて携帯みてみる
新着メールはありません
新着メールはありません
もうなんでもいいや
知らねーもう知らねー
布団に携帯投げて枕に頭を投げる
ぶーんぶーん
ぶーんぶーん
飛び起きろ
メールがきたぞ
こりゃ一大事
携帯をさがせ
携帯をさがせ
「了解。」
ばかじゃんあほじゃん
すかぽんたん
ばかやろこのやろ
もー知らね
携帯光ってぶーんぶーん
名前がみえてぶーんぶーん
「もしもし」
黄色い声が聴こえる
元気じゃないけど
元気になる黄色い声
明日、一緒に学校いかね？
「…うん！」
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とかげ3号 - 12/6/7(木) 16:52 - |
【緑】
いい天気だな
お天道様も笑ってら
緑の箱をはじき
覚えたてのメンソール
けむりをふかすと
空の雲とけむりのユニゾン
住宅街のなかにある
小さな公園の
アスレチックのうえで
ぷかぷか
明日も学校で
明日もバイトで
学生は忙しい
イヤホンから流れてくる
このバンドの曲は
軽快なリズムをきざみながら
愛とか恋を歌ってる
ぷかぷか
本当に人は恋をすると
こんなもんじゃなくて
もっと苦しくて
もっと楽しくて
もっと夢中で
歌なんて歌ってる
余裕すらないくらいだ
ぷかぷか
ぷかぷか
うん いま それを
身をもって
思い知らされているところだ
いい天気だな
お天道様も笑ってら
緑の箱をはじき
覚えたてのメンソール
けむりをふかすと
空の雲とけむりのユニゾン
住宅街のなかにある
小さな公園の
アスレチックのうえで
ぷかぷか
明日も学校で
明日もバイトで
学生は忙しい
イヤホンから流れてくる
このバンドの曲は
軽快なリズムをきざみながら
愛とか恋を歌ってる
ぷかぷか
本当に人は恋をすると
こんなもんじゃなくて
もっと苦しくて
もっと楽しくて
もっと夢中で
歌なんて歌ってる
余裕すらないくらいだ
ぷかぷか
ぷかぷか
うん いま それを
身をもって
思い知らされているところだ
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とかげ3号 - 12/6/7(木) 17:11 - |
【青】
あーなんだろー
もーやんなるな
こんなはずじゃなかったよ
あいつのギコチナイえがお
色素の薄いかみのいろ
透けるような白い肌
妙に色気のある長いまつげ
ちょっと短いあし
ながい手のゆび
シュッと伸びたうで
口数少なめ
プレーリードッグみたいなかお？
うーん
まじめに黒板うつしてる
その横顔も
イケメンそのものだ
あの青いかばんどこで買ったのかな
かわいいな
似合ってるよ
憎たらしいな
今度同じのを街で見つけたら
真似して色違い買ってやろ
あーなんだろー
もーやんなるな
こんなはずじゃなかったよ
俺の心は持続性の病に
かかってしまったらしい
ノンケに恋するはずじゃなかったのに
あーなんだろー
もーやんなるな
こんなはずじゃなかったよ
あいつのギコチナイえがお
色素の薄いかみのいろ
透けるような白い肌
妙に色気のある長いまつげ
ちょっと短いあし
ながい手のゆび
シュッと伸びたうで
口数少なめ
プレーリードッグみたいなかお？
うーん
まじめに黒板うつしてる
その横顔も
イケメンそのものだ
あの青いかばんどこで買ったのかな
かわいいな
似合ってるよ
憎たらしいな
今度同じのを街で見つけたら
真似して色違い買ってやろ
あーなんだろー
もーやんなるな
こんなはずじゃなかったよ
俺の心は持続性の病に
かかってしまったらしい
ノンケに恋するはずじゃなかったのに
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とかげ3号 - 12/6/8(金) 2:10 - |
【水】
オレンジ色に染まる空
あいつと一緒に帰る途中で
どうやら500円玉を
見つけたらしい
俺はピンときた
「花火買おうぜ！」
コンビニでどの花火にしようか
迷って困ってる顔をみて笑う
変な女にひっかからないでほしい
なんて思うのはオカシイのか
あいつは量の多い
水色の花火を選んでいた
笑ってる顔がみたい
ただその一心で
花火の火を向けてからかった
口数の少ないこいつには
ちょっと笑ってるくらいが
ちょうどいい
線香花火を持ちながら
ながめていると
「きれいだね」
と言って笑ってた
無理に笑わせる必要なんてないんだ
そう思った俺は笑ってるあいつに
心の中でこう応えた
おまえのほうがきれいだよ
オレンジ色に染まる空
あいつと一緒に帰る途中で
どうやら500円玉を
見つけたらしい
俺はピンときた
「花火買おうぜ！」
コンビニでどの花火にしようか
迷って困ってる顔をみて笑う
変な女にひっかからないでほしい
なんて思うのはオカシイのか
あいつは量の多い
水色の花火を選んでいた
笑ってる顔がみたい
ただその一心で
花火の火を向けてからかった
口数の少ないこいつには
ちょっと笑ってるくらいが
ちょうどいい
線香花火を持ちながら
ながめていると
「きれいだね」
と言って笑ってた
無理に笑わせる必要なんてないんだ
そう思った俺は笑ってるあいつに
心の中でこう応えた
おまえのほうがきれいだよ
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とかげ3号 - 12/6/8(金) 19:41 - |
【群青】
「お疲れさまでした」
扉が閉まって
夜空を見上げる
空は思ったより高い
時間は戻らない
若さは戻らない
後悔はしていない
見透かされたくない
弱さと虚無感
最初は好奇心
次第に慣れてプロ意識
みんなやさしい
お客さんもやさしい
温もりを感じて
生きてることを自覚する
この世に不必要なひとなんて
いないというが
それは本人の自覚次第で
必要とされようと
願わなければ必要とされない世
少なくとも俺は意識してる
必要だと言ってくれる人が
ひとりだってこの世にいるなら
生きていたいと思う
この空気の汚れた街も
群青色に染まる
夜空はキレイだ
俺はプロ
俺は汚れてる
この街がお似合いだ
「お疲れさまでした」
扉が閉まって
夜空を見上げる
空は思ったより高い
時間は戻らない
若さは戻らない
後悔はしていない
見透かされたくない
弱さと虚無感
最初は好奇心
次第に慣れてプロ意識
みんなやさしい
お客さんもやさしい
温もりを感じて
生きてることを自覚する
この世に不必要なひとなんて
いないというが
それは本人の自覚次第で
必要とされようと
願わなければ必要とされない世
少なくとも俺は意識してる
必要だと言ってくれる人が
ひとりだってこの世にいるなら
生きていたいと思う
この空気の汚れた街も
群青色に染まる
夜空はキレイだ
俺はプロ
俺は汚れてる
この街がお似合いだ
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とかげ3号 - 12/6/10(日) 5:18 - |
【茶】
［明日借りてたノート返すね］
カウンターに肘をつきながら
携帯を眺める
俺は返事に
［了解］
とうつ
「なに、彼氏」
「まさか」
笑いながらお茶割りを右に傾ける
「仕事お疲れさま」
乾杯する店子
「あのさ」
「ん？」
「ノンケってどう思う？」
「見る分にはいいと思うけど」
「だよなー」
笑う
腕時計を確認する
「ごめ…そろそろ始発でるから」
「ありがと！またきてね」
店を出る
空はもうすっかり陽が出ている
駅へと歩く道は慣れたもの
前に一緒にあいつと撮った写メを
眺めながら歩く
俺は色んな男と付き合ってきたし
俺は色んな男とベッドを共にした
今更ノンケなんて
今更…
「…もしもし、起きてた？…うん」
俺は体も心も汚れてる
あいつは体も心もキレイだ
こんなやつに好きになられても
あいつにメイワクだし
あいつが可哀想だ
だから今更多くは望まない
好きになってくれなんて言わないし
キスしたいとかSEXしたいとか
一緒に寝たいとか言ったりしない
ただ、残りの学生生活を一緒に
ただこんな俺と一緒に居て欲しいと
「明日、学校一緒にいかね？」
ただそれだけを望む。
［明日借りてたノート返すね］
カウンターに肘をつきながら
携帯を眺める
俺は返事に
［了解］
とうつ
「なに、彼氏」
「まさか」
笑いながらお茶割りを右に傾ける
「仕事お疲れさま」
乾杯する店子
「あのさ」
「ん？」
「ノンケってどう思う？」
「見る分にはいいと思うけど」
「だよなー」
笑う
腕時計を確認する
「ごめ…そろそろ始発でるから」
「ありがと！またきてね」
店を出る
空はもうすっかり陽が出ている
駅へと歩く道は慣れたもの
前に一緒にあいつと撮った写メを
眺めながら歩く
俺は色んな男と付き合ってきたし
俺は色んな男とベッドを共にした
今更ノンケなんて
今更…
「…もしもし、起きてた？…うん」
俺は体も心も汚れてる
あいつは体も心もキレイだ
こんなやつに好きになられても
あいつにメイワクだし
あいつが可哀想だ
だから今更多くは望まない
好きになってくれなんて言わないし
キスしたいとかSEXしたいとか
一緒に寝たいとか言ったりしない
ただ、残りの学生生活を一緒に
ただこんな俺と一緒に居て欲しいと
「明日、学校一緒にいかね？」
ただそれだけを望む。
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とかげ3号 - 12/6/10(日) 5:43 - |
【灰】
改札から出てくるあいつを見つける俺
「おっす」
「おはよ」
学校まで15分徒歩だ
今日はあいにくの空模様
灰色の雲が重たく浮かぶ
「あれ、髪型変えた？前髪あげてる」
「…うん」
照れ臭そうにおでこをかく
その仕草ひとつひとつが可愛い
「似合ってるよ、可愛い」
ニカッと笑う俺
相変わらず照れ臭そうなあいつ
「そいや煙草臭いぞ、禁煙しろ」
「君だって酒臭いぞ」
ケツを平手でたたく俺
ケツをビニ傘でたたいてくるあいつ
あーもうかわいいよ本当に
この通学路が永遠に続けばいいなんて
思う俺はなんて愚かなんだろう
俺は油断していた
携帯をひらく
とっさにあいつがうばう
「…あっおいこら！返せ」
「どれどれ」
馬鹿だった
データフォルダがそのままだ
「…」
あいつに内緒で撮ったあいつの写メ
ゲイ友達と撮ったゲイバーでの写真
ノリで撮った男友達とのキス
自画撮りの数々
男の写真
「あの…さ」
あいつの不思議そうにこちらを見る顔
「ホモなの？」
汚
男
汚
「…」
言葉を失った
俺はこいつとの関係を
この一瞬で台無しにした
改札から出てくるあいつを見つける俺
「おっす」
「おはよ」
学校まで15分徒歩だ
今日はあいにくの空模様
灰色の雲が重たく浮かぶ
「あれ、髪型変えた？前髪あげてる」
「…うん」
照れ臭そうにおでこをかく
その仕草ひとつひとつが可愛い
「似合ってるよ、可愛い」
ニカッと笑う俺
相変わらず照れ臭そうなあいつ
「そいや煙草臭いぞ、禁煙しろ」
「君だって酒臭いぞ」
ケツを平手でたたく俺
ケツをビニ傘でたたいてくるあいつ
あーもうかわいいよ本当に
この通学路が永遠に続けばいいなんて
思う俺はなんて愚かなんだろう
俺は油断していた
携帯をひらく
とっさにあいつがうばう
「…あっおいこら！返せ」
「どれどれ」
馬鹿だった
データフォルダがそのままだ
「…」
あいつに内緒で撮ったあいつの写メ
ゲイ友達と撮ったゲイバーでの写真
ノリで撮った男友達とのキス
自画撮りの数々
男の写真
「あの…さ」
あいつの不思議そうにこちらを見る顔
「ホモなの？」
汚
男
汚
「…」
言葉を失った
俺はこいつとの関係を
この一瞬で台無しにした
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たくま - 12/6/11(月) 0:24 - |
続きあるんでしょうか。
同じ時間軸を、別の視点から描いているのが面白いです。
続きあるなら、よろしくお願いします！
同じ時間軸を、別の視点から描いているのが面白いです。
続きあるなら、よろしくお願いします！
<Mozilla/5.0 (Linux; U; Android 2.3.3; ja-jp; SBM006SH Build/S0038) AppleWebKit/533.1 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 M...
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とかげ3号 - 12/6/15(金) 6:26 - |
【黒】
俺は携帯を無理矢理奪い返すと
その場から走り去った
黒く重たい雲が渦を巻き
轟音と共に雨が降りだす
ポツポツと
次第に水溜まりを作り出す
赤いスニーカーは
まるで俺の心を映しだすかのように
次々と水溜まりを蹴飛ばしていく
ばかだ俺
いつのまにか
少しでもこんな俺でも
もしかしたら
なんて淡い期待を抱いていた
あるわけないのに
俺は気持ち悪いだけなのに
あんなキレイなやつを
好きになってはいけないのに
雨がどんどん強くなり
俺の走る速さも増していく
中道を抜け
住宅街を抜け
ガソリンスタンドを曲がり
もうここはどこだかわからない
近くに見えた小さな公園
気づけばそこの真ん中に立っていた
もう白いシャツはぐしょぐしょだ
赤いスニーカーも黒くなっている
前髪から水が滴り
土の上へと落ちていく
後ろから足音がする
「なんで逃げんの」
ゆっくりと振り向くと
そこには肩で息をする
あいつが立っていた
「なんで追いかけてくんの」
「…」
「携帯見て申し訳なくなったか」
「なに拗ねてんだよ」
俺は頭に血がのぼった
「うるせえよ！俺は！」
「…」
「俺は…」
喜びや悲しみがまだ
少しでもおまえに繋がっているなら
「俺は…男が好きで…だけど」
祈りを込めて言いたい
この強がりな性格が
邪魔しても
「そんなん関係なくて…」
俺は伝えたい
俺は
「俺は…おまえが好きだ」
俺は携帯を無理矢理奪い返すと
その場から走り去った
黒く重たい雲が渦を巻き
轟音と共に雨が降りだす
ポツポツと
次第に水溜まりを作り出す
赤いスニーカーは
まるで俺の心を映しだすかのように
次々と水溜まりを蹴飛ばしていく
ばかだ俺
いつのまにか
少しでもこんな俺でも
もしかしたら
なんて淡い期待を抱いていた
あるわけないのに
俺は気持ち悪いだけなのに
あんなキレイなやつを
好きになってはいけないのに
雨がどんどん強くなり
俺の走る速さも増していく
中道を抜け
住宅街を抜け
ガソリンスタンドを曲がり
もうここはどこだかわからない
近くに見えた小さな公園
気づけばそこの真ん中に立っていた
もう白いシャツはぐしょぐしょだ
赤いスニーカーも黒くなっている
前髪から水が滴り
土の上へと落ちていく
後ろから足音がする
「なんで逃げんの」
ゆっくりと振り向くと
そこには肩で息をする
あいつが立っていた
「なんで追いかけてくんの」
「…」
「携帯見て申し訳なくなったか」
「なに拗ねてんだよ」
俺は頭に血がのぼった
「うるせえよ！俺は！」
「…」
「俺は…」
喜びや悲しみがまだ
少しでもおまえに繋がっているなら
「俺は…男が好きで…だけど」
祈りを込めて言いたい
この強がりな性格が
邪魔しても
「そんなん関係なくて…」
俺は伝えたい
俺は
「俺は…おまえが好きだ」
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とかげ3号 - 12/6/15(金) 7:27 - |
【白】
空から落ちてくる雨の雫が
水溜まりに輪をつくる
余計なことまでも
口に出す
「俺はキタナイよ」
「…」
「男とキスをするんだぜ」
「…」
「気持ち悪いだろ」
唇をかむ
俺が言いたいことはそんなんじゃない
なのに今まで溜めてたものが溢れ出る
「キレイなおまえが可哀想だ」
「…」
強がりが邪魔をする
「…そろそろ学校行けよ」
公園を出ようとして
あいつの横を通りすぎたとき
後ろから腕を強くつかまれた
「…言いたいことはそれだけ？」
雨は額を伝わり首をつたう
「キレイだとかキタナイだとか」
「…」
「そんなもので人を振り分けんの？」
「…」
「おれはキレイじゃないよ」
だって
他の人と仲良く話しをしてるきみに
友達じゃない感情を抱いた
おれは男として嫉妬したんだ
「きみもキタナクなんかない」
友達としてでなく
もっと特別なものを望み
独占欲に支配され
一人占めしたいと願ったこの気持ちを
きみはキレイだというなら
いま素直に心を打ち明けて
目の前で泣いてるきみのほうが
その何百倍もキレイだ
おれはきみを後ろから抱きしめる
「やめろよ同情は」
「ちがう」
雨足が弱まる
「おれは…たぶんホモじゃないけど」
「…」
「…もうノンケでなくてもいい」
「…」
「きみを好きでいられるなら」
ノンケに
男を好きになる資格が
ないのなら
「おれはホモだっていい」
体が震える
きっとその熱が伝わり
嘘じゃないことを伝えたと思う
「…俺」
「…」
「おまえとキスしたい」
ゲイやノンケという言葉に
どれほどの意味があるのだろう
言葉には心が宿っていて
心に通じあうものがある
だったら男同士にだって
愛という言葉があっても
いいと思うんだ
向き合う二人
雲の隙間から光がさす
それはおれらがする
このおこないが
決して間違いではないと
背中を押してくれているみたいに
「おれもキスしたい！」
めいっぱいの笑顔で
めいっぱいの愛で
泣きながら笑って
笑いながらキスして
お互いの温度を確かめあって
少なくともこの時間だけは
ぜったいにキレイだ
空から落ちてくる雨の雫が
水溜まりに輪をつくる
余計なことまでも
口に出す
「俺はキタナイよ」
「…」
「男とキスをするんだぜ」
「…」
「気持ち悪いだろ」
唇をかむ
俺が言いたいことはそんなんじゃない
なのに今まで溜めてたものが溢れ出る
「キレイなおまえが可哀想だ」
「…」
強がりが邪魔をする
「…そろそろ学校行けよ」
公園を出ようとして
あいつの横を通りすぎたとき
後ろから腕を強くつかまれた
「…言いたいことはそれだけ？」
雨は額を伝わり首をつたう
「キレイだとかキタナイだとか」
「…」
「そんなもので人を振り分けんの？」
「…」
「おれはキレイじゃないよ」
だって
他の人と仲良く話しをしてるきみに
友達じゃない感情を抱いた
おれは男として嫉妬したんだ
「きみもキタナクなんかない」
友達としてでなく
もっと特別なものを望み
独占欲に支配され
一人占めしたいと願ったこの気持ちを
きみはキレイだというなら
いま素直に心を打ち明けて
目の前で泣いてるきみのほうが
その何百倍もキレイだ
おれはきみを後ろから抱きしめる
「やめろよ同情は」
「ちがう」
雨足が弱まる
「おれは…たぶんホモじゃないけど」
「…」
「…もうノンケでなくてもいい」
「…」
「きみを好きでいられるなら」
ノンケに
男を好きになる資格が
ないのなら
「おれはホモだっていい」
体が震える
きっとその熱が伝わり
嘘じゃないことを伝えたと思う
「…俺」
「…」
「おまえとキスしたい」
ゲイやノンケという言葉に
どれほどの意味があるのだろう
言葉には心が宿っていて
心に通じあうものがある
だったら男同士にだって
愛という言葉があっても
いいと思うんだ
向き合う二人
雲の隙間から光がさす
それはおれらがする
このおこないが
決して間違いではないと
背中を押してくれているみたいに
「おれもキスしたい！」
めいっぱいの笑顔で
めいっぱいの愛で
泣きながら笑って
笑いながらキスして
お互いの温度を確かめあって
少なくともこの時間だけは
ぜったいにキレイだ
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とかげ3号 - 12/6/15(金) 8:00 - |
どれほどの人が
正しい恋愛をして
どれほどの人が
胸を張れる恋をしているのだろうか
長く歴史を紡いできたこの世界で
たかだか80年という人生
同じ時代に生まれ
同じ時間を生き
そのなかで惹かれあうもの同士が
パートナーを見つけ出会う確率を
奇跡と呼ばすして何と呼ぶのか
「おい…うしろ」
気づくとあたりは奥さんたちの人だかり
時計は午前９時をさす
「やっば…」
「…逃げろ！！」
笑いながら腕をひっぱる
決してドラマみたいにいかない世の中
キラキラと輝く
キレイな色ばかりじゃないけど
キタナイ色だって
深みをだす
悪くない
透明なキャンバスに
12色の色で描きだした
この絵は
こんなにも美しく
輝いてみえるものなんだ
笑いながら走り去る俺たち
それはまるで
俺たちを祝福するかのように
後ろには大きな虹がかかっていた
【虹】
キャンバス・完
正しい恋愛をして
どれほどの人が
胸を張れる恋をしているのだろうか
長く歴史を紡いできたこの世界で
たかだか80年という人生
同じ時代に生まれ
同じ時間を生き
そのなかで惹かれあうもの同士が
パートナーを見つけ出会う確率を
奇跡と呼ばすして何と呼ぶのか
「おい…うしろ」
気づくとあたりは奥さんたちの人だかり
時計は午前９時をさす
「やっば…」
「…逃げろ！！」
笑いながら腕をひっぱる
決してドラマみたいにいかない世の中
キラキラと輝く
キレイな色ばかりじゃないけど
キタナイ色だって
深みをだす
悪くない
透明なキャンバスに
12色の色で描きだした
この絵は
こんなにも美しく
輝いてみえるものなんだ
笑いながら走り去る俺たち
それはまるで
俺たちを祝福するかのように
後ろには大きな虹がかかっていた
【虹】
キャンバス・完
<Mozilla/5.0 (Linux; U; Android 2.3.4; ja-jp; ISW12HT Build/GRJ22) AppleWebKit/533.1 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Mo...