片想い。
大学に入学してから、もう続ける事はないと思ってた卓球部に気付けばまた入部してた。
適当なサークルが見つからなかったと言ってしまえばそれまでだ。
そこで出会った一個上の先輩。
明らかに卓球部にはいないタイプだ。
聞けば昔はバスケ部だったらしい。
いつも優しく部活のことを教えてくれた。
食事に連れてってくれたりもして、
見事にハマってしまったのだ。
しかし当然のごとく先輩には彼女がいる。
その彼女は同じ部活の先輩。
それは全然嫌じゃなかったりする。
先輩たちが幸せならそれでよかった。
『今まで通りでいい…』
ずっとずっとそんな感じで片想いをし続けて…
ある時先輩の家に泊まるに行けることに。
もちろんテンション上がる。
でもテンション上がり過ぎてちょっとうざがられ始めて。
前みたいに優しくはしてくれなくなった。
まぁ親しいが故の邪見な扱いだと言ってくれていたが。
ちょっと寂しい。
で、泊まりに行って。
別に家捜しとかするつもりはなく。
ふとゴミを捨てら、ゴミ箱からたくさんのアレ。
まぁ普通だったらテンションマックスに上がるとこ。
もち拝借。…スイマセン…
こればっかりは我慢出来ず。
そして夜。
恋愛トークに。
先輩たちカップルは仲良くやってればそれでよかった。
しかし、『オレ別れた』
えっ、じゃああのたくさんのアレは…
と思いつつ。
なんだか複雑なテンションに。
そして、もう新しい彼女がいるらしい。
しかも年上。
そこに至るまでの経緯も教えてくれた。
今は今で幸せみたいだし。
自分にチャンスなど訪れないことぐらいわかってる。
諦めているわけじゃないけど、割り切らなきゃやっていけないときだってあるよね。
で、今日久々にちょっかい出された。
まぁ腕をつつかれた程度のことなんだけど。
しばらく部活でも会わなかったし、もうこのまま向こうの引退まであんま関わんないで静かに終わればそれでよかったのに…
なんか一気に抑えてた感情が溢れ出そうだった。
でも、みんな見てる。
だから適当に世間話して『お疲れさまでした〜』でバイバイ。
どこまでも冷静に対応しちゃう自分。
ギュッて後ろから抱き付けたらどんなに気が落ち着くんだろう。
素直に好きと言えたら楽だったろうに。
彼と同じ性別というだけで、人目気にする自分。
ずっと片想い。